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- 『七つの海―岩泉舞短編集』岩泉舞
ジャンプのホップ☆ステップ賞を佳作受賞してデビューしながらも、最後まで連載作品を描くことなく短編だけ描いて、一冊の単行本のみ残して消えてしまった。1999年になって突如復帰し、何作か発表をしたのだが本格的に復帰したというわけでもない。復帰するまでの間の単行本未収録だった作品もふくめて、それらの作品はいまだに単行本としてまとまっていない。
鳥山明の影響を受けているような絵柄で、その作風は高橋留美子を彷彿させる。
人気があれば物語が破綻しても連載が続けさせられた当時のジャンプにおいて、連載されることなく読みきり短編が時々掲載されるだけだったということは、連載が決定となるほどの人気がなかったのか、それとも編集部も作者も連載するということにさほど意欲がなかったのか、それは定かではないけれども、今となってはこの一冊がこの世に出た事そのものが奇跡のようなものではないかと思うことがある。
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