来月の気になる本 2013/04

『メロディ・フェア』宮下奈都 ポプラ文庫
『プロムナード』道尾秀介 ポプラ文庫
『タタール人の砂漠』ブッツァーティ 岩波文庫
『マンガホニャララ』ブルボン小林 文春文庫
『作画汗まみれ 改訂最新版』大塚 康生 文春ジブリ文庫
『マンガホニャララロワイヤル』ブルボン小林 文藝春秋
『日本SF作家クラブ創立50周年記念アンソロジー 日本SF短篇50 (Ⅱ)』日本SF作家クラブ ハヤカワ文庫JA
『特捜部Q ―キジ殺し―』ユッシ・エーズラ・オールソン ハヤカワ・ミステリ文庫
『巨獣目覚める (上下)』ジェイムズ・S・A・コーリイ ハヤカワ文庫SF
『冬に散る華 函館水上警察』高城 高 創元推理文庫
『世界の果ての庭 ショート・ストーリーズ』西崎 憲 創元SF文庫
『予期せぬ結末 ミッドナイト・ブルー』ジョン・コリア 扶桑社ミステリー
『ビブリア古書堂の事件手帖名作アンソロジー』夏目漱石他 角川文庫
『なにかのご縁』野﨑まど メディアワークス文庫
『リトル ミイ ノート』トーベ・ヤンソン 講談社文庫
まずポプラ文庫からは二冊。
僕の中で宮下奈都の小説はこの系統の物語が読みたくなった時に読めば、外れることのない安定版という位置づけなので安心して読むことができる。
一方、そろそろしばらく読むのをやめようかとも思っている道尾秀介の『プロムナード』はエッセイ集なので読んでみてもいいかな。
岩波文庫からはかつて松籟社から出ていて、目下のところ絶版状態だったブッツァーティの『タタール人の砂漠』が文庫化。他の本も復刊してくれるといいなあ。
文庫化といえばブルボン小林の『マンガホニャララ』が文庫化。ついでに多分新作の『マンガホニャララロワイヤル』も同じ文藝春秋社から出る。この本よりも先に出ていた『ゲームホニャララ』よりもこちらのほうが文庫化されるのはやはり漫画には理解のある文藝春秋社だからだろう。『ゲームホニャララ』は文藝春秋社では文庫化は無理だろうね。
で、いっぽうゲームは無理そうでもアニメの方は大丈夫みたいで、スタジオジブリと提携して文春ジブリ文庫という新しいレーベルができた。最初のラインナップの中で気になるのは改訂最新版となっている大塚康生の『作画汗まみれ 改訂最新版』かな。電子書籍として出てくれるといいんだけれども。
電子書籍といえば、<特捜部Q>シリーズの二作目も文庫化される。こちらは多分、一ヶ月遅れで電子書籍化されるだろうから、これは再来月送り。
ジェイムズ・S・A・コーリイの『巨獣目覚める (上下)』はタイトルからして、『Leviathan Wakes』の翻訳。こちらの記事をみるとジェイムズ・S・A・コーリイは2人の合同ペンネームで、それは大したことではないけれども、驚くことに「マンデーンSF」の書き手らしい。
マンデーンSFというとジェフ・ライマンが提唱した概念で、それとスペース・オペラは水と油で融合しそうもない感じがするけれども、さてどうなんだろう。
扶桑社からは扶桑社版異色作家短篇集ともいえるシリーズがいよいよ始動する。第一弾はジョン・コリアで、今ひとつインパクトに欠ける気もしないでもないけれども、過去に『馬の首風雲録』『多聞寺討伐』『ゑゐり庵綺譚』と日本SFの復刊シリーズを出してくれながらも売れ行きが芳しくなくって中断してしまった経緯がある。今回は末永く続いてくれるように、ちょっとでも気になった奴はみんな買え。
『ビブリア古書堂の事件手帖』がヒットしたおかげで、角川文庫からは『ビブリア古書堂の事件手帖名作アンソロジー』なんてものが出る。さすがに「たんぽぽ娘」は収録されないだろうけれども、もし、収録されていたらこれは驚きだな。
メディアワークス文庫からは野﨑まどの新作。さて今度はどんな話なのだろうか。
どんなといえば、講談社文庫からは『リトル ミイ ノート』という謎の本が出る。小説ではなくコミックだと思うのだが一体なんなんだろうか。

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