来月の気になる本 2013/01

『みんなのふこう』若竹七海 ポプラ文庫ピュアフル
『NOVA(9)』大森望 河出文庫
『非道徳教義講座』平山夢明 光文社文庫
『名探偵クマグスの冒険』東郷隆 静山社文庫
『パラドックス実践 雄弁学園の教師たち』門井慶喜 講談社文庫
『フォークの先、希望の後』汀こるもの 講談社文庫
『太陽のパスタ、豆のスープ』宮下奈都 集英社文庫
『淫女と豪傑 武田泰淳中国小説集』武田泰淳 中公文庫
『恋肌』桜木紫乃 角川文庫
『二流小説家』デイヴィッド・ゴードン ハヤカワ・ミステリ文庫
『咎人の星』ゆずはらとしゆき ハヤカワ文庫JA
『敵は海賊・海賊の敵』神林長平 ハヤカワ文庫JA
『氷と炎の歌3 乱鴉の饗宴(上下)』ジョージ・R・R・マーティン ハヤカワ文庫SF
『新ドラキュラ(上下)』デイカー・ストーカー/イアン・ホルト MF文庫ダ・ヴィンチ
『廻旋する夏空 クロニクル・アラウンド・ザ・クロック(2)』津原泰水 新潮文庫
『行き止まりの道』グラント・ジャーキンス 新潮文庫
『リカーシブル』米澤穂信 新潮社
『キミトピア』舞城王太郎 新潮社
『小鬼の市』ヘレン・マクロイ 創元推理文庫
『立春大吉 大坪砂男全集(1)』大坪砂男 創元推理文庫
『太陽系無宿/お祖母ちゃんと宇宙海賊 スペース・オペラ名作選』ハミルトン他 創元SF文庫
『ほかの惑星への気楽な旅』テッド・ムーニイ 河出書房新社
1月はわりと気になる本が出るなあ。
ポプラ文庫ピュアフルからは若竹七海の『みんなのふこう』。若竹七海というとコージーミステリも書くけれどもそうでない後味の悪いミステリも書く。で、今回は題名からすると後者のような感じもするけれども、実際は前者のようだ。
平山夢明の『非道徳教義講座』は小説ではなくってエッセイのようなもの。
あまり注目していなかったけれども、静山社文庫から東郷隆の本が頻繁に文庫化されているなあと思ったら、東郷隆コレクションということで続いていたんだね。
僕の中では北森鴻の跡を継ぐ存在になりつつある門井慶喜の『パラドックス実践 雄弁学園の教師たち』が文庫化。
中公文庫では前回の武田泰淳短篇集が好評だったのかそれとも今回の分も織り込み済みだったのか、武田泰淳短篇集の第二弾『淫女と豪傑 武田泰淳中国小説集』が出る。
ハヤカワ文庫JAからは神林長平<敵は海賊>シリーズの新作が出る。JA文庫からはその他にも色々と出るらしい。
意表を突かれたのがMF文庫ダ・ヴィンチ『新ドラキュラ(上下)』。デイカー・ストーカー自身はブラム・ストーカーの子孫のようだが、果たしてどんな内容なのだろうか。
新潮文庫から津原泰水の<クロニクル・アラウンド・ザ・クロック>シリーズの続きがようやく出る。同様に、『いたって明解な殺人』のグラント・ジャーキンスの新作も。そして米澤穂信は2年ぶりの新作。
地道ながらもヘレン・マクロイの翻訳も創元推理文庫から出ていて、今回はマクロイが創造した二大探偵が共演する物語らしい。
同じく創元推理文庫からは都筑道夫が師事していた大坪砂男の全集が文庫で出る。巻数が付いているので、というか全集と名乗っているから残りの作品も続刊されるのだろう。もっとも東京創元社なので順調にでるとは限らないけれども。
しかし、ハヤカワSF文庫から出ていた野田昌宏によるアンソロジー『スペース・オペラ名作選』二巻が合本として出るのには驚いた。
いまさらスペオペでもないだろうとも思うけれども、個人的には好きだし、そのうち古書で探して読もうかと思っていたのでちょうどいい。

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