- 編: 原作 長嶋 有
- 著: うめ;ウラモト ユウコ;衿沢 世衣子;オカヤ イヅミ;カラスヤ サトシ;河井 克夫;小玉 ユキ;島崎 譲;島田 虎之介;萩尾 望都;100%ORANGE;フジモトマサル;陽気婢;吉田 戦車;よしもとよしとも;藤子不二雄(A)
- 販売元/出版社: 光文社
- 発売日: 2012/3/17
漫画にも造詣の深い長嶋有だが、まさか自作を漫画化してしまうとは思わなかった。
もちろん自分で漫画化したわけではなく、プロとして活躍している漫画家に依頼をして漫画化してもらったわけだが、このラインナップがなかなか凄い。
まず、しょっぱなから萩尾望都なのだ。萩尾望都が描いた話は僕がまだ読んでいない話で、今までの長嶋有とは少し毛色の異なる話だった。
『ぼくは落ち着きがない』の表紙絵を担当した衿沢世衣子はもちろん『ぼくは落ち着きがない』を漫画化しているあたりが心憎いのだが、『ねたあとに』は高野文子でないところはちょっと残念だ。しかし、フジモトマサルの『ねたあとに』を読むと、『ねたあとに』はフジモトマサル以外には考えられにくい人選に思えるし、他の作品に関しても、この人でなければ駄目だよなあと思ってしまうくらいに作品にマッチしている。
島田虎之介の『猛スピードで母は』も楽しみにしていて満足できる物だったが、個人的にはよしもとよしともが参加していたのが一番うれしかった。ながいこと作品を発表していなかったけれども、よしもとよしともは健在だった。
また作品を、たまにでもいいから描いてほしいなあ。
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