来月の気になる本 2012/3

『NOVA(7)』大森望編 河出文庫
『七人の敵がいる』加納朋子 集英社文庫
『1Q84 BOOK1〈4月―6月〉前編』村上春樹 新潮文庫
『1Q84 BOOK1〈4月―6月〉後編』村上春樹 新潮文庫
『父・手塚治虫の素顔』手塚眞 新潮文庫
『トーベ・ヤンソン短篇集 黒と白』トーベ・ヤンソン ちくま文庫
『捨て猫という名前の猫』樋口有介 創元推理文庫
『カーニバル・ナイト妖精作戦 PART3』笹本祐一 創元SF文庫
『技師は数字を愛しすぎた』ボワロ&ナルスジャック 創元推理文庫
『The Indifference Engine』伊藤計劃 ハヤカワ文庫JA
『いま集合的無意識を、』神林長平 ハヤカワ文庫JA
『後藤さんのこと』円城塔 ハヤカワ文庫JA
『六つの手掛り』乾くるみ 双葉文庫
『囮なめくじ長屋』楠木誠一郎 ベスト時代文庫
『長嶋有漫画化計画』長嶋有 光文社
大森望編集のSF短編書き下ろしアンソロジーも順調に出続けてとうとう7巻目。ちょっとペースが速いかなという気もするけれども、それだけ勢いがあるってことなんだろう。
加納朋子の『七人の敵がいる』は『月曜日の水玉模様』『レインレインボウ』に連なるシリーズ物。なので七話の短編集になっている。ミステリー色がだんだんと薄れてきているような気もするけれども、変にミステリーに束縛されないほうがいいのかもしれないなあ、この人の場合は。
村上春樹の『1Q84 BOOK1』がとうとう文庫化。話の構造的に伊井直行の『ポケットの中のレワニワ』と似ているといわれていたので、今回は読んでみるつもり。
ちくま文庫からはトーベ・ヤンソンの短編集が登場。前回の『トーベ・ヤンソンの短編集』から六年半ぶり。今回は「黒と白」となっているので「黒と白―エドワード・ゴーリーに捧ぐ」が収録されているのは確実なんだけれども、どんなラインナップなんだろうな。でもどうせならば小出しにせずに全部の短編を出してほしいものです。
実を言うとボワロ&ナルスジャックは今まで読んだことがありません。瀬戸川猛資ではないけれどもフランスミステリってのがどうも面白いと感じられないのだ。もっとも実際に読めばそれなりに面白いのはわかっているんだけどね。
早川書房から出る伊藤計劃、神林長平、円城塔の三作品は、ただただひたすらに楽しみ。もっとも『The Indifference Engine』は収録内容がどんなものなのかによるけれど。
楠木誠一郎の『囮なめくじ長屋』は題名が気になる。ひょっとして都筑道夫の作品と関係があるのだろうか。気になるなあ。
『長嶋有漫画化計画』は島田虎之介の「猛スピードで母は」が楽しみ。

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