星野之宣は過去にもJ・P・ホーガンの作品を漫画化したことがあって、その時も結構面白い仕上がりになっていた。
ホーガンはハードSFの書き手だけれども星野之宣もSF作品を見る限りではハードSFの描き手といえるし、どちらも科学的にきっちりしたハードSFではなく突っ込みをいれようと思えば入れられるけれども、そこは愛嬌であまり気にせず楽しむ方がいいよなあと思わせる魅力のあるハードSFを書く。
なのでホーガンと星野之宣の相性はぴったりなんじゃないかと思っていて、けっして裏切られることはないだろうと思いはしたものの、何しろ『星を継ぐもの』は昔読んだわりにはけっこう細かいところまで覚えているので、あらためて読んでもあまり面白くはないだろうと思ったのだけれども、表紙を一目見て気に入ってしまったので思わず手に取り買ってしまった。
一巻となっているので、この先どのくらい続くのか気になったのだが、今回だけで原作の三分の二程度の部分まで来ている。まあ原作のタイムテーブルに忠実に描いているわけではないのだけれども、このペースだと二巻で完結する感じなのだが、その割には上下巻ではなく一巻としてあるのが気になる。
ひょっとして四部作全部漫画化するつもりなのだろうか。
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