青心社の本は買うタイミングが難しい

青心社から出たR・A・ラファティの『翼の贈りもの』をようやくちょっと離れた場所にある書店で購入することができた。
地方に住んでいるので、多分、近辺の書店には入荷などされないだろうと思いつつも、しばらくの間書店巡りをしながらチェックをしていたのだが、案の定よく行く書店では入荷の気配すらなく、仕方がないのでネット書店で買うことにしようかと思ったものの、ネット書店で買うのであれば萩尾望都の『音楽の在りて』もどうせ近所の書店では入荷されないだろうから、一緒に買えばいいかと思っていたらいつの間にか『翼の贈りもの』は「現在お取り扱いできません」になってしまい、もの凄く後悔した。
以前にヤングの『ピーナツバター作戦』が再版された時もネット書店でかろうじて注文することができたはいいが、注文直後に24時間以内に出荷から出版社在庫確認に変わってしまって、結局本が届くのに2週間以上もかかってしまい、その間にリアル書店で売っているところを見かけてもの凄く辛い思いをしたことを思い出してしまった。青心社のこのシリーズに限っていえば、買うタイミングと、どの手段で買うかの見極めがもの凄く難しい。
在庫が無くなってしまったとしても再版はされるだろうから、多分大丈夫だろうと自分自身に言い聞かせてはみたものの不安は残る。いっそ、ラファティには縁が無かったものだと思いこんで、ラファティの存在自体を自分の頭の中から消し去ってしまえたらどんなに楽になれるだろうかと、ちょっとだけ思ったりもした。が、結局あっさりと手に入れることができた。
が、しかし、この本が出てからわりと時間が経っている。なのに書店で売れ残っていたってことはこの近辺にはラファティが好きな人は全くいないんじゃないだろうかなどと思ったりもしたが、多分、たいていの人は私のようにリアル書店で買おうとはせずネット書店で買ってしまっていたのだろう。でもラファティファンはいないって可能性も否定しきれないなあ。
解説だけちょっと流し読みしてみたところ、村上春樹との比較論だったりと気軽に流し読みできるほど単純な解説ではなかったので、連休中にじっくりと読むつもりだけど、村上春樹とラファティが結びつくのなら伊井直行とラファティを結びつけてもあながち間違いではないんじゃないだろうかと思った。まあ誰が得するってものでもないけれど。

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