ようやく完結した。
「ついに」というよりも「ようやく」という方がやはり近いかな。
主人公達の住む星の姿というものが口絵付きであきらかにされ、とえりあえず大瀑布が成立するような構造ではあったけれども、だからといって納得できるかといえばそうでもない。まあ、細かいことに文句を付けるつもりは無いんだけれども、これだったら説明してくれなくっても良かったよなあという気持ちでもある。
前巻までで、主人公とヒロイン以外の登場人物のエピソードが印象深く描かれてしまったせいもあって、メインとなる主題の部分が少し弱くなってしまったのが残念だ。
『とある飛空士への追想』と比べると、コンパクトにまとまっている分、『とある飛空士への追想』のほうが良かったと感じられる。
前巻でひとまず戦争が締結してしまったおかげで今巻では空戦シーンがなく、その変わりにあったのが飛行機によるダンスってのも二番煎じすぎる。二回もあるし。
でもまあ、あからさまなハッピーエンドにはせず、余韻のある終わり方をしたので、終わりよければ全て良しってことだ。
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