ここ最近、『怪奇小説という題名の怪奇小説』で検索して来る人が多い。それだけ気になっている人がいるということなのだろう。
都筑道夫が注目されるという点ではファンとしてうれしいのだが、『怪奇小説という題名の怪奇小説』はまともな小説ではないので(貶しているわけではない)、道尾秀介つながりで読んだとしたら面食らう人が多いだろうなと思う。
ヒラリー・ウォーの『生まれながらの犠牲者』を読み終えて、白河三兎の『角のないケシゴムは嘘を消せない』を読み始める。
前作の『プールの底に眠る』が結構面白かったので、次作も読んでみようという気になった。
で、気になったついでにトマス・W・ヤングの『脱出山脈』を買ってしまう。冒険小説が読みたいという気持ちはいまだ消えず、あらすじからしてデズモンド・バグリィの『高い砦』を彷彿させる内容だったからだ。
さすがに『高い砦』に中で登場する名セリフ「われわれはまだ生きている…血が男の中に流れている限り、不可能ということはないんだよ。」に匹敵するようなセリフは無いだろうけれども。
『高い砦』のような小説を読みたかったら『高い砦』を読むしかないのだ。
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