ホンの話

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終わりなき物語

とうとう栗本薫の『グイン・サーガ』が百巻を迎えました。一人の作家が書いたシリーズものとしては世界最長です。昔、半村良が「太陽の世界」を全八十巻、二十年かけて完結させると宣言したことがあったのですが、これに対して「じゃあ、全百巻の物語を書くわ...
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メッタ斬り

古今東西のあらゆる文学賞をメッタ斬りしているあの二人が本屋大賞もメッタ斬りしてました。本屋大賞メッタ斬り!やはり、読んでほしいというのと、売りたいというのとでは微妙に違いがでるということでしょうか。
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本屋大賞「夜のピクニック」

全国書店員が選んだ いちばん!売りたい本 本屋大賞が「夜のピクニック」に決まりました。このラインナップの中では、自分だったら「チルドレン」を押すのですが、伊坂幸太郎の場合、何もしなくても売れるだろうから別に選ばれなくてもいいのかもしれません...
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児童文学がすごい(4)

「バッテリー」 あさのあつこ最後はやはり、この小説。なかなか野球シーンの登場しない野球小説。今年ようやく完結したばかりなのだけれど、文庫でしか読んでいないので、まだ三巻までしか読んでいない。が、一巻だけ読んでもとにかくすごい。主人公の原田巧...
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児童文学がすごい(3)

ぼくらのサイテーの夏 笹生 陽子「階段落ち」で手首を捻挫した主人公は、栗田と夏休みの4週間プールそうじの罰を受ける。中心となる物語は王道の中の王道といえる成長物語なのだが、引きこもり、家庭崩壊、自閉症と現代風の味付け。しかし、そういった悲惨...
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児童文学がすごい(2)

「サマータイム」「五月の道しるべ」「九月の雨」「ホワイト・ピアノ」語り手は三人の子供。そして春夏秋冬、4つの季節の4つの物語。透明感があって、それでいて鮮やかな色彩を描写する文章は読んでいて非常に心地よい。読み終えたあと、ピアノの音が聞こえ...
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児童文学がすごい(1)

「宇宙少女アン」が「ベティアンよ帰れ」の短編版だったことを知ったため『変身願望~メタモルフォーゼ』を購入。話のなかではベティアンと呼ばれているのになぜ「宇宙少女アン」という題名を付けたのだろう。福島正美らしからぬ題名の付け方に思えるのだけれ...
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