中公文庫

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『正弦曲線』堀江敏幸

正弦曲線著: 堀江 敏幸販売元/出版社: 中央公論新社発売日: 2013/11/22Amazon 堀江敏幸のような文章を書くことができたのであれば、僕は悪魔に魂を売っても構わないと思っている。この本はエッセイなのだが、エッセイでありながらも...
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『煌夜祭』多崎礼

著: 多崎 礼販売元/出版社: 中央公論新社発売日: 2013/5/23Amazon年に一度の冬至の夜、煌夜祭というものが開かれる。語り部たちがあつまり、ひとりひとり、自分の持っている物語を話し始める。この世界には魔物と呼ばれる不死の生き物...
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『淫女と豪傑 武田泰淳中国小説集』武田泰淳

著: 武田 泰淳販売元/出版社: 中央公論新社発売日: 2013/1/23Amazon武田泰淳の本がやけに出るなあと思っていたら、生誕百周年記念ということらしい。一つ残念なことは、僕はこの本を紙の書籍で買ったのだが、電子書籍でも出たというこ...
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『動機、そして沈黙』西澤保彦

著: 西澤 保彦販売元/出版社: 中央公論新社発売日: 2012/11/22Amazon西澤保彦はSF的な設定でもって本格ミステリを書いているという点で、SFもミステリも好きな僕にとってど真ん中の作家なのだが、実際のところあまり読んでいない...
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『楽しい終末』池澤夏樹

著: 池澤 夏樹販売元/出版社: 中央公論新社発売日: 2012/8/23Amazon題名は『楽しい終末』なのだが、内容に関していえば殆どの人にとっては楽しくない内容だ。まあ、終末が楽しいなんて思う人は殆どいないはずなのだが、ごく一部の人に...
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『ニセ札つかいの手記 – 武田泰淳異色短篇集』武田泰淳

著: 武田 泰淳販売元/出版社: 中央公論新社発売日: 2012/8/23Amazon武田泰淳って、『ひかりごけ』のイメージがあまりにも強すぎて読んだことがない。そもそもその原因となった『ひかりごけ』だって、人肉を食べるという話ということを...
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『本の音』堀江敏幸

著: 堀江 敏幸販売元/出版社: 中央公論新社発売日: 2011/10/22Amazon/bk1僕はこのブログで本の感想なぞをだらだらと書き連ねているのだけれども、その中であらすじというのをほとんど書かない。その理由はというと、本の内容を完...
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『苦い雨』樋口有介

全然気にしていなかったけれども、著者のあとがきや解説によると樋口有介は文庫化されるとかなり手を加えるらしい。『ろくでなし』などは文庫化されるにあたって主人公が柚木草平に変わってしまって柚木草平シリーズの一つになってしまったくらいなので、そん...
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『予告探偵 木塚家の謎』太田忠司

前作はわりと好きだったので続編も読んでみる気になったのだけれども、前作の場合はその一番の仕掛けの部分を除けばわりと普通のミステリでもあったので、謎を解く日時を予知することができるという不思議な能力を持った探偵を再び登場させて、前作並みに驚く...
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『ゼラニウム』堀江敏幸

『ゼラニウム』を読み終わる。時折、いつまでも読んでいたいという文章に出合うことがある。そこに書かれている内容がどうのこうのというわけではなく、ただ、ひたすら、その文章に浸り続けていたいと思うのだ。わたしにとって、堀江敏幸の文章はそういう文章...
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