光文社文庫

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贈る物語 Terror

贈る物語 Terror過度な期待もせず、未読も多かったのもあって思いの外楽しめました。わりと宮部みゆきのセレクションは自分の好みにあっているのかも。ものすごく久しぶりに再読した「猿の手」は、オチまでわかっているけど、読み返してみるとうまいな...
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聖い夜の中で

聖(きよ)い夜の中で仁木 悦子著1986年に亡くなられた仁木悦子の遺作短編集の新装版。ここのところ、光文社文庫では高木彬光や土屋隆夫の作品が新装版コレクションシリーズとして出版されているので、今度は仁木悦子かと思ったんだけど、ちょっと違うみ...
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贈る物語 Wonder

贈る物語 Wonder久しぶりに式貴士の短編を読み返したわけですが、やっぱりいいなあ。といってもここに収録された「窓鴉」は式貴士のある一面であって、こういう傾向の話ばかりを書いているんだと思って式貴士の作品群を読み進めていくとびっくりするこ...
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林真紅郎と五つの謎

林真紅郎と五つの謎乾 くるみ著「猫丸先輩の推測」の時も感心したのですが、この本もシンクロ推理という設定を持ち込んだおかげで、偶然という要素を自由に使いこなすことが出来るようになっている部分が素晴らしい。とはいっても、推理の過程で「シンクロす...
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プレシャス・ライアー

プレシャス・ライアー菅 浩江著今回は駄目な方の菅浩江。菅浩江ファンか、SFが好きでない人にはお薦め出来るだろうけど、それ以外に人には不可かな。しかし、ネタ的には賞味期限ぎりぎりといったところなので、読もうと思っているのならば今を逃すと後は腐...
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ヤミナベ・ポリスのミイラ男

ロン・グーラートの「ゴーストなんかこわくない」を買ったんですが、解説を読んでいたら過去に長編が一冊だけ翻訳出版されていたって書かれており、グーラートの長編なんて記憶にさっぱりなかったからちょっとびっくり。しかもその本というのが「電脳麻薬ハン...
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戻り川心中

戻り川心中連城 三紀彦著「人間動物園」の時には、連城三紀彦の小説は今ひとつ肌に合わないなんて書いたんですが、これは違いました。ミステリ好きでこれをまだ読んでいない人がいたら、連城三紀彦が嫌いだろうとなんだろうと読めるうちに読んでおけと声を大...
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実験小説ぬ浅暮三文「実験小説」など付けずにただ「ぬ」とすれば良かったと思うのですが、本当にもったいない。まあ題名に対しての文句はそのくらいにして、「実験小説」と呼ぶしかない短編を集めたのがこの本。一つにまとまるとなかなかもって壮観というか、...
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闇に光はあたるのか

赫い月照谺 健二とにかく疲れました。頭も腕も。酒鬼薔薇事件を中心の題材として、その他にこれでもかというほど類似する事件を詰め込んで、さらにそれでも足りないのか、作中作として超越推理小説「赫い月照」までも入れ込んであります。とくに超越推理小説...
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蚊取湖殺人事件 泡坂妻夫

蚊取湖殺人事件 泡坂妻夫 読了短編集ですが相変わらずのどこを切っても泡坂妻夫です。とはいうもののミステリーばかり集めたものかと思いきや、ミステリーでないものもいくつか入っていて、個々の作品は泡坂妻夫らしいのですが、一冊の本としては泡坂妻夫ら...
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