創元推理文庫

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夏期限定トロピカルパフェ事件

夏期限定トロピカルパフェ事件米沢 穂信著たいした考察もせずに勝手気ままな考えを書きつづるならば、米澤穂信はどれだけ後期クイーン問題に自覚的なのだろうか、ということになる。例えて言えば、法月倫太郎が後期クイーン問題に悩んでいるとすれば、米澤穂...
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空白の殺意

空白の殺意中町 信著作者が気に入っているからといって読者も気に入るとは限りません。だからといってつまらなかったわけじゃなくって、「天啓の殺意」の方が好みだっただけにすぎません。もっとも高校野球を扱ったミステリというと東野圭吾の「魔球」があっ...
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タイタス・クロウの事件簿

タイタス・クロウの事件簿ブライアン・ラムレイ著 / 夏来 健次訳クトゥルー物はあまり興味が無く、ラブクラフトの小説も読んだことが無かったのだけれどもブライアン・ラムレイの「地を穿つ魔」が何となく気になってしまったので、前作というかその前に出...
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心のなかの冷たい何か

心のなかの冷たい何か若竹 七海著デビュー作の「ぼくのミステリ的な日常」を読み終えた後、二作目が「心のなかの冷たい何か」だったため題名だけで判断して敬遠してしまい、それ以降「依頼人は死んだ」が文庫化されるまで若竹七海の小説は手に取ることはあり...
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カットスロート

すっかりマイケル・スレイドにはまってしまいました。カットスロート 上マイケル・スレイド著 / 大島 豊訳カットスロート 下マイケル・スレイド著 / 大島 豊訳今回はアジアからの刺客人が登場です。アジアということで蛇頭と人身売買ネタもばっちり...
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グール

グール 上マイケル・スレイド著 / 大島 豊訳グール 下マイケル・スレイド著 / 大島 豊訳一応前作の続編なのですが、前作の主人公はおろかそれ以外の登場人物も登場しないので、続編と言うよりも番外編に近いような二作目「グール」。今回はイギリス...
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安楽椅子探偵アーチー

安楽椅子探偵アーチー松尾 由美著古今東西のミステリ作家は様々な安楽椅子探偵を作り出しましたが、本当の安楽椅子を探偵にしてしまう作家がいるとは思いませんでした。ひょっとしたら、ハチャハチャSF時代の横田順彌ならば書いたかも知れません。いまだっ...
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真説ルパン対ホームズ

ようやくイーガンの「ディアスポラ」を読み始めたのですが、ページをめくる速度が急激に遅くなりました。積読本がまたしても増加していきます。真説ルパン対ホームズ芦辺 拓著ルパンもホームズもほとんど読んでいないのに芦辺拓の『真説ルパン対ホームズ』を...
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ヘッドハンター

ヘッドハンターというと一般的には人材を求める企業の依頼に応じて、ターゲットとした人材を引き抜く仕事をしている人のことを指しますが、このブログでそんな人の話をするわけありません。人材を引き抜くというよりも、ターゲットの頭だけ胴体からを引き抜い...
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ランクマーの二剣士

ランクマーの二剣士浅倉 久志 / Leiber Fritz冒険の舞台は異世界ネーウォン。No When の綴りを逆から読んだことからも判るように何時知れぬ時代。今回の話は冒頭からいきなり面白い。この「ファファード&グレイ・マウザー」シリーズ...
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