新潮文庫

新潮文庫

『未見坂』堀江敏幸

わたしが初めて読んだ堀江敏幸の小説は『雪沼とその周辺』だった。そこに書かれたひとつひとつの言葉は読むたびに私の体の中にするりと入り、そして静かに消えていく。そんなちょっと不思議な感覚を得る小説だった。小説だけではなく、堀江敏幸が書いたエッセ...
新潮文庫

『デンデラ』佐藤友哉

佐藤友哉が「姥捨て」というものをどういう風に書いたのかちょっとばかり期待をしたけれども、姥捨てという初期設定が同じだけで『楢山節考』とはまったくの別物であり、何をどんな風に書いたとしても佐藤友哉の小説に変わりはなかったので楽しめた。リアリテ...
新潮文庫

『ストックホルムの密使』佐々木譲

三部作の最後の作品。それにしてもこの三部作、尻上がり的に面白くなっている。一作目は零戦をドイツまで飛ばすというなかなか奇想度の高い話で、これさえ読んでおけば残りは読まなくってもいいじゃないかと思っていたが、本来の目的は二作目だったので、二作...
新潮文庫

『エトロフ発緊急電』佐々木譲

1941年、日米開戦前夜、日本海軍の動向を探るためにアメリカ海軍情報部は日本に向けて日系アメリカ人ケニー・サイトウをスパイとして送り込む。ケニー・サイトウはスペイン内戦で、民主主義の大義のため義勇軍として戦ったという経歴がありながらも、理想...
新潮文庫

『いたって明解な殺人』グラント・ジャーキンス

クレイグ・ライスの書く本に付けられてもおかしくない雰囲気の題名にそそられて手に取ってみたのだが、表紙の絵からしてクレイグ・ライスっぽい可能性はほとんど感じられず、裏表紙のあらすじを見て、心理×法廷サスペンスということで自分の好みには合いそう...
新潮文庫

『ベルリン飛行指令』佐々木譲

太平洋戦争開戦前夜、英国本土への攻撃を目論むドイツは自国の戦闘機では航続距離と英国の戦闘機の戦闘力の問題で作戦が成功しないことを理解していた。かといって新たな戦闘機の開発には時間がかかる。そこで同盟国である日本が秘密裏に開発した零式戦闘機を...
新潮文庫

おぱらばん

著 堀江 敏幸販売元/出版社 新潮社発売日 2009-02Amazon/bk1/楽天ブックスこういう文章を読ませられてしまうと参っちゃうよねえ。これが誰がどう見ても小説でしかないとわかる文章だったならば、別に構わないんだけれども、小説なのか...
新潮文庫

ユダヤ警官同盟

著 マイケル シェイボン販売元/出版社 新潮社発売日 2009-04-25Amazon/bk1/楽天ブックス著 マイケル シェイボン販売元/出版社 新潮社発売日 2009-04-25Amazon/bk1/楽天ブックス期待値が高すぎたのか、ユ...
新潮文庫

沼地のある森を抜けて

著 梨木 香歩販売元/出版社 新潮社発売日 2008-11-27Amazon/bk1/楽天ブックス先祖代々伝わってきているぬか床から得体の知れないものが出てくるという話なのだが、それはあくまで表層レベルの話だ。読む前は、次々といろいろなもの...
新潮文庫

ソウルイーターを追え

訳 マイク・レズニック著 販売元/出版社 新潮社発売日 2000Amazon/bk1短編に関してはたまに翻訳されるけれども、一冊のまとまった本としては『キリンヤガ』以降途絶えてしまったマイク・レズニック。日本での初めての紹介は早川書房からで...
タイトルとURLをコピーしました