新潮文庫 格闘する者に○ 格闘する者に○三浦 しをん著漫画喫茶で五時間で18冊の漫画を読み、まずまずのペースだなと言い張る女子大生が主人公。タイトルどおりの格闘し続ける人生。そして地の文にシームレスに挟み込まれる主人公の妄想部分がとても楽しい。しかし、この小説はいき... 2005.08.29 新潮文庫
新潮文庫 生き延びた人々 父と暮せば井上 ひさしおとったん、ありがとありました。小説ではなく戯曲ですが、セリフが全て広島弁なので広島弁に慣れない内は読むのに苦労します。薄い本なので広島弁に慣れる前に読み終えてしまうかもしれません。しかし、ゆっくりと、セリフ一つ一つを... 2005.08.06 新潮文庫
新潮文庫 麦ふみクーツェ 麦ふみクーツェいしい しんじとん、たたん、とんとん、たたん、とん「麦ふみクーツェ」は音に満ちあふれている。「とん、たたん、とん」という、いしいしんじが作り出したオノマトペが文章中に現れるたびに頭の中を音がかけずり回る。とん、たたん、とん主人... 2005.08.01 新潮文庫
新潮文庫 図書室の海 図書室の海恩田 陸 / 恩田 陸著図書館よりも図書室のほうが好きです。本の蔵書量からいえば図書館のほうが上なのですが、図書室のあの広さというのが自分には心地よい広さなのです。今では図書室なんて利用することはないのですが、それ故に「図書室」と... 2005.07.28 新潮文庫
新潮文庫 心地よい文章 しゃべれどもしゃべれども佐藤 多佳子カゼひいて具合が悪いので書きためておいた感想を淡々とアップします。「サマータイム」の佐藤多佳子です。「ベルカ、吠えないのか?」の後に読んだせいもあって、するすると読めました。主人公は二ッ目の噺家。喧嘩っ早... 2005.05.25 新潮文庫
新潮文庫 アリゾナ無宿 アリゾナ無宿逢坂 剛記憶に残っている範囲内で一番最初に見た映画が「荒野の1ドル銀貨」だったせいか、西部劇が好きです。ひょっとしたら東映マンガまつりのほうが最初にみた映画かもしれませんが…一匹オオカミの賞金稼ぎ、記憶喪失の謎の日本人、世間知ら... 2005.05.16 新潮文庫
新潮文庫 悪人 ラッシュライフ伊坂幸太郎ラッシュライフを読み終えました。あちらこちらで、騙し絵、騙し絵とさんざん言われているせいもあって、中盤過ぎくらいからそれぞれの話のつながりが見えてしまったのですが、それでもおもしろく読めました。「オーデュボンの祈り」... 2005.05.10 新潮文庫