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母のこと

1月18日午前1時28分、母が亡くなった。ブログの更新が止っていたのはそのせいだ。前日の午前11時頃に家で倒れているところを父が見つけた時には意識はまだあり、ある程度の言葉はしゃべることができていたが、左半身は痙攣していてそのまま救急車で病...
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『統合失調症の人の気持ちがわかる本』伊藤順一郎

著: 伊藤 順一郎販売元/出版社: 講談社発売日: 2009/12/1Amazon/bk1今年も残りわずかとなった。妻は、今年はなんとか無事に過ごすことができたと言う。僕と妻にとってこの先、良い年が訪れるということは無い。希望は捨てないが、...
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ドンブラコン

SFが好きでありながら、ファン活動というものは一切してこなかった。身近なところにSFが好きな人がいなかったわけではないのだが、自分ほどのめり込んでいる人がいなかったせいもあるだろう。しかし、まあ、SF小説を読むことができれば特に問題はなかっ...
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死に至る病

人が、死にたいと言うのは、死にたくないという気持ちの裏返しなのかもしれない。何処かで生きていたいという気持ちが存在しているのだ。統合失調症の陰性症状に苦しむ妻は、時として不安定になる。自分に死ぬ勇気があれば今すぐにでも死にたいと僕に言う。勇...
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書くということの難しさ

いつも拝見させていただいている三軒茶屋 別館さんの四月一日の記事を読んでいたら自分のブログのことが書かれていてびっくりしてしまった。当たり前のことだが、不特定多数の人の目に留まる形で文章を綴っているということは、誰かにその文章を読んでもらい...
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する事がある間は悩まない

妻が病気になって以来、もし、避難生活を強いられるような地震が起きたとき、どうなるかということはたびたび考えていた。そのとき、わたしが案じるのは妻のことだけである。わたしが妻と離ればなれになって避難せざるを得ない情況に陥る確率は約35%である...
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楽しむことの罪悪感

妻が病気になってから一年と半年近くが経った。あの当時と比べればだいぶ穏やかな日常生活になった。いや、だいぶ日常生活を取り戻したといった方がいいか。なにしろあの当時は日常生活など無きに等しかったからだ。時に、楽しむこともできるようになった。で...
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そこにないもの

昼休みに近くのコンビニへ昼食を買いに行ったら、扉に張り紙がしてあった。経済産業省からの要請で節電の為に夜間の看板を消すという内容だった。残念ながら、ここの地域の電力会社は東京電力でも東北電力でもない。節電したところで、その分の電力は必要とさ...
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読めども読めども

コリイ・ドクトロウの新刊は文庫だと思っていたら文庫じゃなかったので驚いた。『マジック・キングダムで落ちぶれて』が出て以降、翻訳されなくなってしまったので『マジック・キングダムで落ちぶれて』の売れ行きが悪かったんだろうなあと思っていたからだ。...
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人の意識

人の意識とは何なのだろうと思う。SFの世界では意識の問題を扱った小説がある。グレッグ・イーガンはこの問題をよく扱う。妻が病気になるまでは、小説として楽しみ、愚考して楽しんでいたのだが、妻が病気になってからは、この意識という問題は身近な問題と...
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