早川書房

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ラギッド・ガール

ラギッド・ガール飛 浩隆著「グラン・ヴァカンス」の世界にこれだけのSF設定が隠されていたということにまず驚いた。しかも、あとがきによれば、これでもまだ三分の一しか出していないという。前作を読んだときには、仮想空間の話をSF設定の部分を語らず...
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嘲笑う男

例によって悪漢と密偵さん経由で青心社SFシリーズの復刊を知る。青心社SFシリーズのラインナップをみると私の場合、ヤングやカットナーよりもジェイムズ・H・シュミッツのほうを期待してしまうんだよなあ。それにしてもいろんなところが次々と復刊してく...
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メランコリイの妙薬

メランコリイの妙薬レイ・ブラッドベリ著 / 吉田 誠一訳やはり全盛期のブラッドベリはいいなあ。隔月刊で刊行される異色作家短編集ですが、本来ならば来月の十一月に出る予定だったブラッドベリとレイ・ラッセルの二作品、何故かひと月早い十月に出てしま...
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レベル3

レベル3ジャック・フィニイ著 / 福島 正実訳どこをどう切り取ってもジャック・フィニィ。そんなに昔がいいのか、そんなに此処にいたくないのかと首根っこを捕まえて怒鳴ってやりたくもなる。うーむ、実際問題どうだったんだろうフィニィって人は。そんな...
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天涯の砦

天涯の砦小川 一水著小川一水の小説を読むたびにある種のもどかしさを感じてしまいます。根底を流れる思想というか健全すぎる登場人物に対して拒絶感を感じてしまうのです。それば逆に言えば私の方が不健全な思想の持ち主だからということでもあるわけですが...
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遺す言葉、その他の短篇

遺す言葉、その他の短篇アイリーン・ガン著 / 幹 遥子訳解説でも書かれていたように、良くも悪くも「同人誌」って言い方がよく似合う本でした。テッド・チャンの時のような衝撃を期待していたんだけど、まあ作風の違いというか、好みの違いというか、期待...
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イリアム

イリアムダン・シモンズ著 / 酒井 昭伸訳シモンズ先生の力量がなかったならばここまでまともな作品にはならなかったような気がする。あるいはシモンズ先生の筆が滑りまくったのか。とある現象に対して量子力学的に不可能だと登場人物につっこみを入れられ...
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特別料理

特別料理スタンリイ・エリン著 / 田中 融二訳山本一力って読んだことがないのですが、時代物を多く書いている作家という印象だったので、この本の巻末に一文寄せていて意外な取り合わせに驚きました。しかしどうやらミステリもかなり好きな人らしい。で、...
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夜の旅その他の旅

夜の旅その他の旅チャールズ・ボーモント著 / 小笠原 豊樹訳昔、村上春樹の『螢・納屋を焼く・その他の短編』を読んだとき、変わったタイトルをつけるもんだと思ったんですが、欧米では別に珍しいことでも無く、短編集に「○○○、その他の短編」とつける...
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殺人混成曲

殺人混成曲名前こそ微妙に変えてはあるものの、有名なミステリ作家の九人の名探偵を登場させ文体模写をした作品。それだけでも愉快な作品なんだけれども、翻訳にあたって都筑道夫が采配を振るってそれぞれの作家の作品の翻訳経験者に個々の探偵の登場するパー...
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