東京創元社

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名探偵たちのユートピア

名探偵たちのユートピア石上 三登志著こういう本を読むたびに身に包まされるのは、古典ミステリをそれほど読んでいないということで、いやはやこんな状態でミステリが好きだと公言してもいいものだろうかと思ったりもする。この本はある意味、初めて古典ミス...
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ハンプティ・ダンプティは塀の中

ハンプティ・ダンプティは塀の中蒼井 上鷹著蒼井上鷹の作品を読み始めるのであれば「九杯目には早すぎる」から読むべきなのだろうけれども、いきなりこれから読み始めました。なんだかんだいって、<ミステリ・フロンティア>というレーベルは自分の中ではか...
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赤朽葉家の伝説

赤朽葉家の伝説桜庭 一樹著桜庭一樹版「百年の孤独」とでもいいましょうか、実際に描かれるのはその半分の時間なので五十年の孤独になるのですが、「五十年の孤独」じゃあちょっと締まらないなあ。今回も確かに面白いし、凄いんだけど、なんだか限界を見せつ...
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夏の魔法

夏の魔法北国 浩二著日本SF新人賞でデビューした北國浩二の第二作。デビュー作は読んでいないのだけれども、SF小説でデビューして二作目がミステリのレーベルから出たことに驚いたわけですが、読み終えてなんとなく納得。本格ミステリだけでなく広義のミ...
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シャドウ

シャドウ道尾 秀介著デビュー作がホラーサスペンス大賞だったせいかノーマークだったんだけども、「向日葵の咲かない夏」が偉く評判が良くって、これは読まないといけないなあと思っているうちにミステリ・フロンティアから新作が出てしまいました。冒頭から...
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八月の熱い雨 便利屋奮闘記

八月の熱い雨山之内 正文著第一短編集『エンドコールメッセージ』のような、特に「風の吹かない景色」のような二転三転する濃厚なミステリとは一転、ミステリ色は多少薄まったけれども、読後感の良い良質の物語。主人公が「探偵」ではなくあくまで「便利屋」...
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月曜日は赤

東京創元社の2006年復刊フェアがこれまた素晴らしく地味なラインナップ。そこが東京創元社らしくっていいんだけどね。アイザック・アシモフ『ABAの殺人』ディクスン・カー『アラビアンナイトの殺人』フリーマン・W・クロフツ『シグニット号の死』フレ...
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一週間のしごと

一週間のしごと永嶋 恵美著青春ミステリということだったのでそのつもりで読んでいたら、時折はさまれる別視点からの物語がなんだか不穏な動きを予兆させてくれます、それに合わせて本編のほうも何だか嫌な方向へと進んでいくじゃありませんか。いや別にこれ...
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少女には向かない職業

少女には向かない職業桜庭 一樹〔著〕P.D.ジェイムスの「女には向かない職業」を読んだのは遙か昔のことなのでどこまで類似性があるのか判断するのは難しいけれども、この本で言及されている職業は世間一般では職業に分類されない肩書きです。「砂糖菓子...
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犬はどこだ

犬はどこだ米沢穂信「クドリャフカの順番」の影響か、どうしても同傾向の話を期待してしまい話の中盤まではうまく乗れませんでした。正直、米澤穂信がわざわざ書く内容なのかと思ったくらいです。が…中盤以降「クドリャフカの順番」の呪縛から逃れはじめると...
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