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『星が原あおまんじゅうの森2』岩岡ヒサエ

岩岡ヒサエが描くキャラクターは四等身のかわいらしいキャラクターで、『オトノハコ』のようにほのぼのとした物語がぴったりとあうキャラクターなのだが、一方で『土星マンション』のように地表に人間が住むことができなくなり、地上三万五千メートルの上空に...
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『ウルトラマン』楳図かずお

楳図かずおが『ウルトラマン』を描いていたことは知らなかった。恐怖マンガ家として有名な楳図かずおがヒーロー物を描くという組み合わせがずいぶんと意外な組み合わせのような気がしたのだが、実際に読んでみると意外ではないことに気がついて驚いた。そもそ...
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『地上はポケットの中の庭』田中相

積読本が増えてしまうので、あまり興味のある作家は増やさないようにしているのだけれど、漫画の場合は短時間で読むことが出来るので、ついつい買ってしまう。で、また一人、興味が出た作家が増えてしまった。巨大なコガネムシが仲間を助けてもらったお礼に恩...
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『クレープを二度食えば』とり・みき

作者の弁によれば、リリカルな作品を集めた短編集ということなのだが、今回の目玉でもある「もうひとつの転校生」はちょっと違うだろうと物言いをしたい。大林宣彦監督の映画『転校生』に対するとりみきの返歌ともいえるのだが、終盤まではリリカルだが結末は...
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『海辺へ行く道 冬』三好銀

続けざまに読んだのはちょっと失敗だったのかも知れない。そもそも、前作をどう理解すればいいのか自分でも迷っている状態で、次の作品を読むのは無謀だよなあ。というわけで、読み終えた今、前作と同様にとまどっている。そもそも、こんな話を書く人のどこが...
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『うみべの女の子 1』浅野いにお

『おやすみプンプン』を読むのが辛くなってきた。しかし、たぶんそれでもこの漫画が完結するまで読み続けるのだろうと思う。そんなおり、浅野いにおの新刊『うみべの女の子』が出た。ネットでの評判を調べてみるとそれほど悪くはないので読んでみようと思った...
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『海辺へ行く道 夏』三好銀

もの凄く不思議な漫画だった。もの凄く静かで、何かとてつもない恐ろしいことが起こっているような予兆を感じさせながらも、その恐ろしさはあくまで断片的であり、明確な形として物語の表面には現れない。そこに描かれるのはたわいもない日常であり、夏休みの...
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『夢の化石』今敏

大友克洋が漫画を描かなくなってしまってからもうかなりの時が経ってしまった。大友克洋というと『童夢』や『AKIRA』とSF漫画というイメージがあるけれども、わたしにとっては『童夢』を描く以前の『ショート・ピース』とか『ハイウェイスター』とかの...
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『食の軍師』泉昌之

泉昌之の『かっこいいスキヤキ』からもう30年も経つのか。たしか、旧スターログの漫画レビューをみて面白そうだなと思い買って読んだのが『かっこいいスキヤキ』との出会いだったと思う。『かっこいいスキヤキ』に収録された、駅弁を食べるのにあれほどのこ...
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『WOMBS(2)』白井弓子

白井弓子の『WOMBS』二巻を読み終える。二巻に収録された分は月刊誌での連載だったが、これ以降は書き下ろしとなるそうだ。というわけで三巻が出るのは順調にいって今年の12月になる。次巻で終わる予定はなさそうなので、どのくらい話が続くのか未定だ...
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