講談社文庫

講談社文庫

『ぼくのメジャースプーン』辻村深月

著: 辻村 深月販売元/出版社: 講談社発売日: 2009/4/15Amazon/bk1書店で、辻村深月の文庫本を手に取ろうとするといつも思うのは、もう少し薄い本を書いてくれるとありがたいということだ。ちょっと手に取ってみようかと思うには分...
講談社文庫

『キング&クイーン』柳広司

著: 柳 広司販売元/出版社: 講談社発売日: 2012/2/15Amazon/bk1金城一紀の『SP 警視庁警備部警護課第四係』を読んでいなかったらもう少し楽しめたかもしれない。SPという仕事をアクション物語としてではなく犯人の行動を理詰...
講談社文庫

『海翁伝』土居良一

著: 土居 良一販売元/出版社: 講談社発売日: 2012/1/17Amazon/bk1ものすごく久しぶりに土居良一の新刊を目にした。といっても僕は土居良一の良い読者ではなかった。僕が初めて土居良一の本を読んだのは、1984年のことだった。...
講談社文庫

『無縁塚<浪人左門あやかし指南>』輪渡颯介

著: 輪渡 颯介販売元/出版社: 講談社発売日: 2011/12/15Amazon/bk1メフィスト賞を受賞した作家であるのにメフィスト賞受賞作家らしくない堅実な作風なせいか今一つ地味な感じがしてしまうのはやっぱり損をしているよなあと思って...
講談社文庫

『さして重要でない一日』伊井直行

著: 伊井 直行販売元/出版社: 講談社発売日: 1993/07Amazon/bk1伊井直行の小説は少しずつ読むつもりでいるのだが、この本は220ページ程度と薄い本でしかも文庫本なので、あまり整理のできていない僕の部屋の中に置きっぱなしにし...
講談社文庫

『蛇の王』東郷隆

一冊の本との出会いというのは幸運な場合もあれば不運な場合もある。僕が東郷隆という作家を知ったのは「定吉七番」シリーズを通してであって、「定吉七番」シリーズはイアン・フレミングの「007」シリーズのパロディであったけれども、「007」シリーズ...
講談社文庫

『電化文学列伝』長嶋有

「タンノイのエジンバラ」を読んだとき、長嶋有という人は固有名詞を使うのが絶妙にうまいなと感じたのだけれども、それ以降、長嶋有の小説やエッセイを読み続けてきたが、家電製品にこだわりを持っていたということには気づかなかった。なので僕は長嶋有のフ...
講談社文庫

『ロードムービー』辻村深月

単なる短編集かと思ったら、辻村深月のデビュー作『冷たい校舎の時は止まる』からスピンオフした短編集だった。『冷たい校舎の時は止まる』は未読だったので、先に読むのはどうかとも思ったが、解説では『冷たい校舎の時は止まる』との密接な関係に関しては触...
講談社文庫

『小さなトロールと大きな洪水』トーベ・ヤンソン

ムーミンシリーズは八冊だといわれていたけれども、実はもう一冊、エピソード0とでもいうべき『小さなトロールと大きな洪水』という話があった。しかし今までは、講談社文庫には収録されてはおらず、青い鳥文庫にだけ収録されていたので少しばかり収まりが悪...
講談社文庫

『ムーミン谷の十一月』トーベ・ヤンソン

前作でムーミン一家が海へと出かけている間の出来事なので、ムーミンシリーズ最終作でありながら、ムーミン一家が誰も登場しないという果たしてこれは児童物なのかと言いたくなるような話だ。さらにその内容の方も、お世辞にも子供向けとはいえない内容で、ト...
タイトルとURLをコピーしました