集英社文庫

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『血の極点』ジェイムズ・トンプソン

かなり高い確率で翻訳されるだろうなとは思っていたけれども、それでも一抹の不安があったジェイムズ・トンプソンの<カリ・ヴァーラー警部>シリーズの4作目が出た。作者急逝によってシリーズは中断してしまったのは非常に残念なのだけれども、この最後の作...
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タイのミステリ、あるいは生首事件

数年前あたりから北欧ミステリが日本ではちょっとしたブームになって、それまで紹介されることの少なかった北欧諸国のミステリが翻訳されるようになった。他の人はどうなのかわからないけれども、僕にとって北欧の国々というのは高福祉社会というイメージが強...
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『ミャンマーの柳生一族』高野秀行

ミャンマーの柳生一族著: 高野 秀行販売元/出版社: 集英社発売日: 2006/3/17Amazon 僕ぐらいの年代だとミャンマーと呼ぶよりはビルマと呼んだほうがしっくりくる。日本人の場合、自分の国の名前が変わるってことにあまりピンとこない...
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『怪しいシンドバッド』高野秀行

怪しいシンドバッド著: 高野 秀行販売元/出版社: 集英社発売日: 2004/11Amazon 高野秀行の本に興味を持ったくせに高野秀行の本来の仕事である辺境・探検物にはまだ手を出していない。なにしろ、前回は『異国トーキョー漂流記』で、次の...
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『異国トーキョー漂流記』高野秀行

異国トーキョー漂流記著: 高野 秀行販売元/出版社: 集英社発売日: 2005/2/18Amazon 『謎の独立国家ソマリランド』が評判だったので読んでみようかと思いつつも、まだ読んだことのない作家だったし、値段も値段で電子書籍化されていれ...
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『雪男は向こうからやってきた』角幡唯介

著: 角幡 唯介販売元/出版社: 集英社発売日: 2013/11/20Amazon まず、題名が素晴らしい。雪男は向こうからやってきた、である。「雪男はいた」でも「雪男を探せ」でもなく「やってきた」だ。そしてこの本はフィクションではなくノン...
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『トラウマ映画館』町山智浩

著: 町山 智浩販売元/出版社: 集英社発売日: 2013/9/20Amazon映画というものが、今とは全く異なる楽しみ方だった時代だったんだなあと思う。僕は著者と比較的年代が近く、テレビで頻繁に映画が放送されていた時代を子供の頃に体験して...
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『もしもし、還る。』白河三兎

著: 白河 三兎販売元/出版社: 集英社発売日: 2013/8/21Amazonミステリ要素の乏しかった前作と比べると、思いっきりミステリ要素が満載で、そして謎に満ちた物語になっている。二つのパートが交互に描かれるのだが、どちらの語り手も同...
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『東京大学で世界文学を学ぶ』辻原登

著: 辻原 登販売元/出版社: 集英社発売日: 2013/3/19Amazon僕はもっぱらSFとミステリが好きだったのでそちらの方面の小説は読んできたけれどもそれ以外のジャンルの小説は疎い。特に文学と呼ばれる系統の小説はほとんど読んでいない...
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『太陽のパスタ、豆のスープ』宮下奈都

『太陽のパスタ、豆のスープ』の中で、ドリフターズ・リストという言葉が登場する。著: 宮下 奈都販売元/出版社: 集英社発売日: 2013/1/18Amazonドリフターズという言葉を聞くと僕ぐらいの年代の人間の場合、いかりや長介をリーダーと...
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