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『心臓』奥田亜紀子

過去と今をうまく結びつけているなあという感じだった。古くて懐かしさを感じるけれども同時に新しい。それは語られる物語がそうだというわけではなくって描かれているもの、描き方それらすべてを含んだうえでの感覚だ。心臓に欠陥があって余命宣告を受けてい...
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『STAR WARS ジャーニー・トゥ・最後のジェダイ ルーク・スカイウォーカーの都市伝説』ケン・リュウ

映画『スター・ウォーズ』シリーズも番外編とかいろいろと作られたりしたけれども、ルーカスによって予告されていた9作目が完成して本編も完結した。といってもまだ最終作は観ていないのだけれども、個人的には一番最初に公開されたエピソード4を観たときの...
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『サザンと彗星の少女』赤瀬由里子

ものすごく一直線のボーイミーツガールの物語だった。いやこういう良質な物語ならばたまに読むのはいいなあと思う。もっともボーイミーツガールといっても主人公は子どもじゃなくって青年だし主人公が出会うのも少女よりはちょっと年上だ。主人公が子どもじゃ...
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『大阪ハムレット』森下裕美

森下裕美の存在を知ったのはヤングジャンプで連載された『荒野のペンギン』からだが、実際はその前に少年ジャンプで『JUN』という漫画が連載されていて、その当時は毎週、少年ジャンプを買っていて読んでいたので知っていたはずなのだが、森下ひろみ名義だ...
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『ソフトウェア』ルーディ・ラッカー

しばらく積読のままにしていたスラデックの『ロデリック』を読み終えて、過去にはベイリーの『ロボットの魂』と『光のロボット』も読んでいたとなると、三大ロボット長編SFの残りの一冊、ルーディ・ラッカーの『ソフトウェア』も読まないといけない。という...
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『悪魔岬』笹沢左保

地味ながら笹沢左保の復刊が続いている。笹沢左保がまだ存命で精力的に活躍中だった頃は僕はまだ笹沢左保が本格ミステリ作家という認識を持っていなかったので読むことはなかったのだが、その後、復刊がはじまったあたりから笹沢左保が本格ミステリ作家として...
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『売野機子のハート・ビート』売野機子

新刊が出るたびに気になる作家がいる。で、気になるので買って読む。問題はそこからで、読んでみるとどうもピンと来ない。読む前に気になった、要するに、自分にとって面白いだろうという期待感にそうだけの満足感を得ることができないのである。ではつまらな...
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『水は海に向かって流れる 2』田島列島

作者のインタビューでは今回の作品はライブ感覚、いわば先のことなど考えずにその場の勢いで描いているということを知って驚いたのだが、そのつもりで二巻を読んでみると確かにそう言われればそうなのかもしれないと思わせる部分もある。しかし、その一方で、...
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『サルまん 2.0』相原 コージ/竹熊 健太

『サルでも描けるまんが教室』の続編。といっても知っている人も少なくなってきているんじゃないかと思う。そもそも、僕自身も『サルでも描けるまんが教室』の続編があったということすら知らなかった、いや、あの当時は「たけくまメモ」はチェックしていたの...
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『バトルグラウンドワーカーズ 2』

謎の生命体による襲撃によってそれまでの日常の中に非日常が入り込み、それでも日常の生活は流れていくというと、米代恭の不倫SF『あげくの果てのカノン』を思い出す。『バトルグラウンドワーカーズ』の第一話を読んで真っ先に思い出したのがこれだ。しかし...
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