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『パーク・アベニューの孤独』山川健一

『壜の中のメッセージ』に続く青春四部作の二作目。前作とは主人公は異なるのだが、前作での主人公は最後にニューヨークに行こうとしている。そして今作は舞台はニューヨーク。主人公こそ違うが、精神的なレベルでは同一人物でもある。タイトルは『パーク・ア...
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『怪獣記』高野秀行

小学生のころはUMA、未確認生物というものが好きだった。ネス湖のネッシーとかツチノコといったたぐいのことである。あのころはテレビでもツチノコ探しといった未確認生物を探す番組が放送されていて、その影響というのも多分にあっただろう。それがいつし...
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『本命』ディック・フランシス

ディック・フランシスのデビュー作。電子書籍版を買ったけれども、この電子書籍版の『本命』は評判が悪い。というのも誤植が多すぎるからだ。おそらくOCRにかけてテキストデータ化したと思われるのだが、その際にろくに校正をしなかったせいだろう。とはい...
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『古い骨』アーロン・エルキンズ

今でもコンスタントに翻訳されているアーロン・エルキンズの<スケルトン探偵>シリーズの一冊。MWA長編賞を受賞したこともあってか、代表作である。が、あいにくと僕は一冊も読んでこなかった。フランスを舞台とし、殺人事件もモン・サン・ミシェルの干潟...
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『漫画原作者・狩撫麻礼 1979-2018』

2018年に亡くなった狩撫麻礼の追悼本が出た。正直言えば僕は狩撫麻礼の良い読者ではない。そもそも今まで読んだ狩撫麻礼原作の漫画の数を数えてみると両手で足りてしまう。狩撫麻礼の手掛けた漫画が少年誌ではなく青年誌が中心だったのとSFやミステリか...
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『喧嘩』黒川博行

<疫病神>シリーズの6作目。安定した面白さだった。今回はなにしろ疫病神である桑原が前作の最後でそれまで所属していた二蝶会を破門され、さてどうなるという状況である。お話の面白さはさておき、後ろ盾がなくなった桑原自身はパワーダウンせざるを得ない...
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『おやじに捧げる葬送曲』多岐川恭

多岐川恭は今まで読んだことがなかった。江戸川乱歩賞を受賞した『濡れた心』はあらすじを見て食指がうごかなくて、それが原因だったと思うのだが、SFでもある『イブの時代』も手にとることがなく、それ以外での代表作も耳に入ることがなかった。今だったら...
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『アルカイック・ステイツ』大原まり子

長いこと積読状態だったけれどもようやく読み終えた。というか積読状態の本は倉庫のどこかに入り込んでしまっていて見つけることが不可能だったので電子書籍で買ってしまったわけだが。そんなにも積読にしてしまっていたのはこの本が面白くなさそうだったから...
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『壜の中のメッセージ』山川健一

山川健一の現時点での著作85冊が電子書籍化された。一覧で見るとなかなか凄いのだが、僕が山川健一の作品を読んでいたのは初期のころで、途中から作風が変化して、それ以降は読んでいない。しかし、僕にとって山川健一の小説は人生にかなり影響を与えたもの...
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『間取りはどれにする?』高尾じんぐ

いろいろな事情が重なって40歳を過ぎてから引っ越しをすることが多くなった。僕個人としては荷物をまとめるのが面倒なので、特に大量にある本がそうなんだけれども、あまり引っ越しなどしたくはない。できれば一箇所で落ち着きたいと思っているが、その一方...
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