histoire 『テレパシスト』ジョン・ブラナー なんとものすごく地味なタイトルなのだろう。とはいってもこの本が書かれたのは1965年、翻訳されたのは1975年のことだから当時はそれほど地味な言葉ではなかったではなかったとおもう。しかし、内容の方はというとこれまた地味だ。小松左京の『エスパ... 2019.05.28 histoire
histoire 『バイオレンスアクション 4』浅井 蓮次、沢田 新 主人公は専門学生の女の子で凄腕の殺し屋。そして殺し屋はバイトでやっているだけ。外見だけ見ればゆるかわ系の女の子で彼女のどこが凄腕なのかわからないけれども普段の私生活と戦いに入ったときのギャップの激しさが面白さの一つだ。とはいっても四巻目とも... 2019.05.27 histoire
histoire 『辺境メシ ヤバそうだから食べてみた』高野秀行 なにかおもしろい話を読みたいと思ったとき、高野秀行の本を読めば確実におもしろい話を読むことができる。もっとも、この場合、フィクションではなくノンフィクションになるのだが、おもしろい話にフィクションもノンフィクションも違いはないので問題はない... 2019.05.24 histoire
histoire 『revisions 時間SFアンソロジー』 大森望編 未読は藤井太洋の「ノー・パラドクス」とリチャード・R・スミスの「退屈の檻」だけで、残りの4作品は既読だったのでお買い得感は少なかったけれども、C・L・ムーアの「ヴィンテージ・シーズン」は新訳だったので、読み直してみるのも一考というか「退屈の... 2019.05.23 histoire
histoire 『裸の華』桜木紫乃 ここしばらく海外のSF小説ばかり読んでいたせいか『裸の華』がすごくスルッと頭に入ってきて心地よい。もちろんそれだけが理由ではなくって、桜木紫乃の他の作品と比べて『裸の華』の主人公がかっこいいという理由も大きい。今回の主人公は元ストリッパー。... 2019.05.21 histoire
histoire 『飼育少女 3』仲川麻子 きれいに終わったなあ。基本的には学校で海洋生物を飼育する女子高生と彼女にいろいろな知識を教える教師の物語で、お勉強系の漫画なのだが、表紙の絵を見ればわかるとおり、タイトルにある飼育と少女の言葉には二つの意味がある。海洋生物を飼育する少女は同... 2019.05.20 histoire
histoire 『郝景芳短篇集』郝景芳 映像イメージ的に『ダークシティ』を彷彿させた「折りたたみ北京」を書いた郝景芳の短編集。原著から何偏かだけを訳したものなので日本版オリジナル短編集というわけなので、できれば未訳の短編も翻訳してもらいたいところなんだけれども、それはまあ気長に待... 2019.05.17 histoire
histoire 『生まれ変わり』ケン・リュウ ケン・リュウの三冊目の短編集。さすがに落ち葉拾い的な部分もあって先の二冊にくらべると少し落ちるかな。といってもそれはSFとしてのぶっ飛び具合という点に関してであって、今回の作品はわりと現在に結びついた話が多い。なので、文句を言ったわりには気... 2019.05.16 histoire
histoire 『バッタを倒しにアフリカへ』前野ウルド浩太郎 上を向けば涙はこぼれないかもしれない。しかし、上を向くその目には、自分よりも恵まれている人たちや幸せそうな人たちが映る。その瞬間、己の不幸を呪い、より一層みじめな思いをすることになる。バッタには興味はないけれどもネットで面白いと評判になって... 2019.05.15 histoire
histoire 『田嶋春にはなりたくない』白河三兎 なんとなくなんだけれども、この本のタイトルを見たときに、田嶋春というちょっと性格に難のある変人が日常の謎を解くという話だと思いこんでしまっていた。しかし、白河三兎がそういうオーソドックスなミステリを書くはずもないわけで、少なくとも今のところ... 2019.05.14 histoire