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『宝石の国 8』市川春子

正直な話を言えば、ここ数巻は展開がゆっくりとしていて、読むのが苦痛なくらいだったのだが、我慢して読んできてよかった。月人と宝石達の関係というのはわりと早い段階で示唆されていたのだが、そこからの展開はそういった謎の解決のほうへは向かわずに主人...
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ペリリュー 楽園のゲルニカ

これほどまでにも早く終わってほしいと思う漫画は初めてだ。いや漫画だけではなく、小説も含めて、終わらせてほしいと思ったことは今まで一度もない。これは、つまらないとかくだらないから終わって欲しいという意味ではない。太平洋戦争に関しては昔からいろ...
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『安楽死を遂げるまで』宮下 洋一

『老後ひとりぼっち』の次はこれを読む。妻よりも先には死ねない。と思う半面、妻よりも先に死ねたら幸せだなと思うこともある。50を過ぎて、とくに妻の病気のことを思うと、この先のことが心配になる。いや、ここでいう心配というのは、僕が妻を幸せにして...
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『老後ひとりぼっち』松原 惇子

子供のいない僕は老後はひとりぼっちになる可能性は高くて、妻に先立たれた場合は孤独死は必死だ。と書くと悲壮感満載のような感じになるかもしれないけれども、ひとりぼっちが悲壮感満載なのかというとそうでもない。少なくとも僕の場合はひとりで生活するこ...
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『バジーノイズ(1)』むつき 潤

なんかいいな。そんな気持ちになることができる漫画だ。世の中には音楽をあつかった漫画はたくさんある。音を出すことのできない漫画という手法で音を扱うというのはそれだけでハンディを背負っているのだが、音楽をあつかった漫画を読んでみると実際はそんな...
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『悪女イブ』ジェイムズ・ハドリー・チェイス

映画化されたことで復刊したハドリー・チェイスの『悪女イブ』ハドリー・チェイスというとミッキー・スピレーンに代表される通俗ハードボイルド物を書く作家というイメージが強かったので、入手可能な時期に読むことはなかったのだけれども、大人になってヴァ...
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『七人のイブ 3』ニール・スティーヴンスン

前巻でたった八人にまで減ってしまった人類。もっとも火星目指して行った人たちもいるので彼らを入れればもう少し多いのだが、多分火星へ向かった人々は生き残っている可能性が少ないのでやはり除くとして、ここからどうやって人類が繁栄していくのだろうかと...
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『七人のイブ 2』ニール・スティーヴンスン

さて二巻めである。残り一年というところで前巻終わって、じゃあ二巻目では残りの一年が描かれるのだろうと思ったらいきなり滅亡寸前、つまりいよいよ予告された月の破片の落下間近というところから始まる。宇宙ステーションもまだまだ完成したわけでもなく、...
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『七人のイブ 1』ニール・スティーヴンスン

ニール・スティーヴンスンの翻訳が出るなんて久しぶりだなあ。4分冊で出た『クリプトノミコン』以来なので16年ぶりだ。『クリプトノミコン』はあまり食指が動かず読まなかったので僕としては『ダイヤモンド・エイジ』以来なんだけれども、実を言うとあまり...
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「逆行の夏」ジョン・ヴァーリイ

ジョン・ヴァーリイという作家がいる。新作が翻訳されることもなくなって、特に<ガイア三部作>なんて三部作全部翻訳されたら読もうと思っていたら二作目までしか翻訳されなくって、今でも待ち続けているのだけれども多分永遠に待ち続けることになるだろう。...
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