histoire 『BEASTARS 10』 板垣巴留 前巻でアルパカ殺しの犯人があきらかにされたが、この巻でもそのほかにいろいろなことが明らかにされる。一番驚いたのはレゴシの祖父の事柄だ。これまで表立って登場したことはなくどんな姿をしているのかも定かではなかったのだが、レゴシと同様ハイイロオオ... 2018.12.20 histoire
histoire 『暗くて静かでロックな娘』平山夢明 暗くて静かでロックな娘ホラーやグロテスクな物語は好きではないのだが、平山夢明の場合はホラーとかグロテスクといったものだけではないものがあって、それは要するにSF的な部分になるのだが、その部分だけを読むためにそれ以外の嫌いな話も読むということ... 2018.12.19 histoire
histoire 『BEASTARS 9』板垣巴留 冒頭、いきなり衝撃的な場面から始まる。前巻でアルパカ殺しとの対決をし、結果としてその正体まではわからないままだったのだが、穏やかな学園生活に戻る。そして演劇部の部活動をしながら、その場所がつかの間かもしれないけれどもレゴシにとって居心地のよ... 2018.12.18 histoire
histoire 『夜行』森見登美彦 森見登美彦の傑作は『きつねのはなし』だと思っている僕は、森見登美彦が『きつねのはなし』以降、同傾向の話をなかなか書いてくれなかったのでやきもきしていたが、ここにきてようやく書いてくれた。そしてオビには10年目の集大成と書かれている。森見登美... 2018.12.17 histoire
histoire 『錆びた滑車』若竹七海 長編『悪いうさぎ』を最後に終わってしまったと思っていた<葉村晶>シリーズが2014年に13年ぶりに新作が出て、さらにその後、短編集も出て驚いたのだが、さすがにもうしばらくは出ないだろうと思っていたらあっさりと新作が出たので驚いた。しかも今度... 2018.12.14 histoire
histoire 『ステーション・イレブン』エミリー・セントジョン・マンデル 突然大発生した新型インフルエンザ、グルジア風邪によるパンデミックで人類の大半は死亡してしまった。物語の冒頭で、アーサーという主演俳優がシェークスピアの『リア王』を演じている最中に倒れ死亡する場面から物語は始まる。しかし、ここでおかしいと気づ... 2018.12.12 histoire
histoire 『ささやく真実』ヘレン・マクロイ タイトルだけ見るといかにもミステリというタイトルだが、読み進めていくとおかしなアイテムが登場する。登場人物の一人が開発した自白剤だ。自白剤と呼ばれるものは今までにも存在しているし作中でも言及されるが、ここで登場する自白剤はそれの改良版で、秘... 2018.12.11 histoire
histoire 『ブラックライダー』東山彰良 ライダーと付くと僕の場合は仮面ライダーが真っ先に頭に浮かぶのだが、この本は仮面ライダーの本ではない。買ってから長いこと積読にしていたが、それというのもどこに置いたのか行方不明だったからだが、本の整理をしていたら見つかったので、またこのまま積... 2018.12.10 histoire
histoire 『ブルーワールド』ジャック・ヴァンス あるとき、twitterのタイムラインに「こっちがホントのトレジャリー」というツィートが流れて、そこにあったのはジャック・ヴァンスの『ブルーワールド』という文字。未訳のSFを訳して自費出版で出している荒川水路さんのツィートだった。にわかには... 2018.12.07 histoire
histoire 『悪の猿』J・D・バーカー 一人の男性がバスに跳ね飛ばされて即死する。これだけだったならば単なる交通事故で終わってしまうはずだったが、一つ違っていたのはこの男が小さな箱を持っていたことだった。そしてその箱の中には切り取られた耳が入っていた。男は五年前から定期的に殺人を... 2018.12.06 histoire