histoire バビロン3 ―終― 副題が「終」となっているので今回で完結するのかと思ったら違っていた。まだ続くようだ。前巻の終わりで主人公の部下が生きたまま手足を切断されて殺されるという残酷な終わり方をしてなおかつ活字として読むのであればそういう残酷な描写であっても頭のなか... 2018.08.28 histoire
histoire 魔法はつづく オガツカヅオの短編集。一部はWEBで公開されているのだが、収録にあたって手直しされた作品もある。「しあわせになりませう」などはその最たるもので、公開バージョンも良かったのだが、収録されたものはさらに解像度を上げてよりわかりやすくシャープにな... 2018.08.08 histoire
histoire りんたとさじ ホラー系の話は苦手なのであまりアンテナを貼らずに情報は取り込まないようにしているのだが、それでもときどき面白そうなものは目に入ってくる。オガツカヅオもたまたま目に入った情報のひとつで、ホラー漫画を描く作家なんだけれども、その漫画がどうも僕好... 2018.08.07 histoire
histoire あげくの果てのカノン 5 不倫SFという触れ込みがSFとしてはちょっと損している気もする。SFとしてみた場合、満足できたのかというと少しばかり消化不良で、結局この異星生物は何だったのかという部分に関しては説明されないまま終わってしまう。さらに陰謀めいたことも提示され... 2018.07.10 histoire
histoire シリアの秘密図書館 不幸なのは、彼の視野が狭いということだ。僕たちを見ること、ありのままの僕たちを受け入れるのを拒んでいる。まるで違う惑星に暮らしているみたいだ『戦地の図書館 海を越えた一億四千万冊』という本がある。第二次世界大戦においてナチス・ドイツは敵対す... 2018.07.02 histoire
histoire 角の男 1 『兎が二匹』の作者、山うたの新作。今回は1巻とナンバリングされているのでどのくらい続くのかはわからない。いつの時代かはわからない。中国風の文化の世界。この世界には二つの種族がいて、一つは僕たちと同じ人間。もう一つは頭に二つの角を持った人間。... 2018.06.29 histoire
histoire セツナフリック 少し未来の話。今は存在しない技術が実用化されたという設定のもとに描かれるSF短編集。最初の話は、運というものが数値化され、さらにスマホのアプリによってその運を使うことが可能になった社会の話である。たまに、身近な会話の中で、一生分の運を使い切... 2018.06.26 histoire
histoire メタモルフォーゼの縁側 1 3年前に夫を亡くして以来、自宅で書道教室を開きながらも気ままな一人暮らしをしているお婆さん。ちょっと涼みに立ち寄った書店で書店員のおすすめと書かれたPOPをたよりに偶然手にとった漫画にハマってしまう。その漫画はBL物、ボーイズ・ラブ。男の子... 2018.06.25 histoire
histoire テセウスの船 3 前巻で時折、真犯人のモノローグが描写されたのだが、依然として犯人が誰なのかということは明らかにされない。明らかにされないまま、主人公は刑事に怪しく思われ、一方で自分の父親からは信頼を得ているのだが、だからといって全てを告白できるわけでもない... 2018.06.22 histoire
histoire 田中小実昌ベスト・エッセイ 将棋の加藤一二三元名人が引退してからテレビでタレントとして活躍している。引退する前からテレビのバラエティ番組に出ていて人気もあったのだが、定期的にこういうおもしろいおじさんが現れる。昭和の時代だと、田中小実昌なんかもこの系譜に連なるんじゃな... 2018.06.20 histoire