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ぼくのミステリ・クロニクル

東京創元社の編集者、戸川安宣の回顧録。なかなかこういうことを書いてくれる編集者というのは少ない、ような気もするが、ミステリやSF方面の編集者の場合はわりと多い気もする。東京創元社に入るまでと入った後と辞めた後と、全部で3つの章に分けられてい...
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恋は雨上がりのように

さえないファーストフード店の中年店長に恋をしてしまった女子高生。彼女は陸上選手だったが怪我で走ることができなくなってしまった。目標を失った彼女の前に現れたのがさえない中年店長。彼女は彼に近づくために彼の店でアルバイトを始める。前巻で、二人が...
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飼育少女 1

女子高生ののぞみはあるとき、生物学の教師に呼び出される。そこで彼女が見たものは奇妙で小さなかわいい生き物だった。ただし、かわいいというのは彼女の主観による。生物学の教師が彼女に差し出すのはヒドラとかフジツボとかナマコ、あるいはクマムシといっ...
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あげくの果てのカノン 4

4巻目に入って、ああなるほどと思うことができた。大枠の物語としては、クラゲのような異星生物に蹂躙された未来の地球、効果的な戦いはできないものの、異星生物そのものを負傷した兵士の治療手段として用いることで戦死者の数を激減させることに成功し、か...
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月曜日の友達 2

読み終えて思うのは、こんなにも上手い絵を描く人だったのかということである。キャラクターこそは写実的ではない誇張された造形であるけれども、それはあくまで顔の造作の部分だけであって、それ以外の部分はデッサンが整っている。背景もキャラクターとのバ...
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青猫について

二巻できれいに終わった。もっと長く続くと思ったのだが、潔く、ひたすら斬って斬って斬りまくって、人体はグロテスクに斬り裂かれ、主人公は復讐という目的に向かって一直線に突き進む。もっと紙面を費やして深く物語を描くということもできただろうけれども...
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空電ノイズの姫君 1

冬目景の新作。中断したままだった『黒鉄』が15年ぶりに再開するというニュースもあって、楽しみにしているのだが、こちらの新作のほうも面白かった。空電ノイズという題名からSFもしくはファンタジー的な物語だと勝手に想像していたら、その予想は大外れ...
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アルテミス

『火星の人』の第二作ということで必然的に期待をしてしまう。もっとも、デビュー作がとんでもなく面白かったからといって次の作品も同じくらい面白いものになるのかといえばそれは勝手な思い込みでしかなく、多分、前作と同じ傾向の物語を期待してしまうとい...
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本で床は抜けるのか

こんな本が出ていたとは知らなかった。文庫化されたので初めて気がついたのだが、文庫化されなかったら気がつかないままだっただろう。僕の趣味は読書なのだけれども同時に本を集めることも趣味といってもいい。最初は、読みたい本があるから買う、そして読む...
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BEAST COMPLEX

雑誌は読んでいないので知らなかったのだが、『BEASTERS』が始まる前から『BEASTERS』の物語は描かれていて、ディズニーの『ズートピア』という映画が公開される前から肉食動物と草食動物とが共存する物語は始まっていた。短編集なのだが、ど...
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