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読まずに死ねるか

「SFが読みたい!」は出た当初から書い続けているのだが、ここ数年はあまりSFを読んでいないせいかちょっとハードルが高いというかいや、本来の意味で敷居が高い感じがして読むのが少し辛い。ベストSFが20位くらいまで掲載されているのに対して読んだ...
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架空論文投稿計画

世の中にはいろいろな本があるのだが、実際には存在しない本の序文だけを集めた本とか、存在しない本についての書評を集めた本とか、存在しない物に関して集めた本とか、そういった存在しないをテーマにした本がある。そもそも物語からして存在しないことにつ...
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猫は宇宙で丸くなる

SFというジャンルほど猫が登場する短編を集めたアンソロジーを編みたがるジャンルはないんじゃないのかという気もしてくる。実際はそんなに出ているわけじゃないけれども、他のジャンルに比べると多い気もする。この本は、地上編と宇宙編と大きく二つに分か...
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冒険エレキテ島 2

新作が描かれることを期待されながらもなかなか新作が描かれることのない漫画家というと、江口寿史や冨樫義博、大友克洋などがいるが、鶴田謙二もその中のひとりだ。イラストレーターとしての活躍のほうが多くなっているという点では鶴田謙二は江口寿史と同じ...
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ブルー・ヘブン

アイダホ州の北部にある田舎町は犯罪とは無縁の町でもあった。というのもどういう理由かは定かではないのだが引退した警官が数多く住んでいる町だったからだ。しかし、そこに住む12歳の少女とその弟が森の奥で殺人事件を見てしまったことから物語は始まる。...
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テセウスの船 1

大量殺人犯を父親に持つ主人公。まだ母親の体内にいた時の出来事なので主人公は父親のことを何も知らない。ただ、小学校の給食に毒を入れ、児童をふくめた21人を毒殺した男ということしか知らない。しかし、主人公は父親のことをしらなくても、加害者の家族...
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火星の白蛇伝説 – 星界伝奇

文庫にして210ページほどの薄さだったので手にとってみて驚いた。長編ではなく、主人公を同じとした連作短編で、物語そのものよりも雰囲気を楽しむ作品だ。それというのも、主人公の名は素密素と書いてスミスと読ませる。そして字(あざな)は乾。北西を意...
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BEASTERS 6

前巻にて拐われたウサギのハルを無事救出した主人公レゴシ。しかし助け出したのはいいけれども既に時は深夜。寮へ帰るための電車も終わっている。仕方なく二人は翌日まで時を過ごすためにホテルに泊まる。そしてそこでレゴシは告白をする。といっても好きだと...
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地獄に堕ちた勇者ども

前巻の『呪禁官 百怪ト夜行ス』が出たときに、たまにはこのシリーズも書いて欲しいよねと感想を書いた。願いがかなったというか、それから2年が経過しながらも続きが出た。今回も前巻と同じく、父親の若い頃の話で、そういう点では前巻の直接の続編だ。初期...
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ネバーホーム

アメリカが南北に別れて戦争をしていた時代。戦うのは男たちばかりだったはずなのだが、男に扮して戦った女性もいたらしい。にわかには信じがたいことなのだが、数百人から数千人近い女性が男として偽って、戦っていたのである。この本の主人公もその一人で、...
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