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幸せのマチ

作者のあとがき漫画を読むと、途中で長い休載を挟んでの物語だったようだ。とはいっても、休載前と休載後とで歴然とした変化があるわけでもなく、もちろん休載の時点で物語としては一区切りがついているので物語の進行上においては変化はあるが、作風の違いと...
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ハイン 地の果ての祭典

表紙を見てまず買うことに決めた。インパクトのある写真である。写真はモノクロなので、黒く塗られた体に白い線が描かれているように見えるが実際は黒ではなく、赤レンガ色だったようだ。黒だとしてもインパクトのあるのにこれが赤れんが色だったとなるとさら...
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卒業のカノン

『神様のパズル』のスピンオフシリーズもとうとう完結。終わってしまうとなると、もうすこし続けてもらってもいいかなと思うけれども、そう思うくらいのところで終わるのがちょうどいいだろうと思う。今回は太陽光発電にまつわる話で、今までとは異なりかなり...
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大人スキップ 1

『私を連れて逃げて、お願い。』と同様、ダメ人間がとことんダメなまま物語が進んでいく話だ。今回は、中学2年の女の子が事故で昏睡状態になり、そして40歳になって目覚めたという話。いきなり14歳から40歳になってしまうという設定は、北村薫の『スキ...
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アメリカン・ウォー

戦争は銃で戦うが、平和は“物語”で戦うものだ上下巻あわせて約600ページ。分冊しなくてもいいのではないかと思うページ数だが、それはともかくとして近未来のアメリカを舞台とした物語ということで想像するほどSFらしさはまったくない。温暖化防止のた...
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雑草家族

世の中に未完の漫画というのはたくさんある。雑誌連載していて、その雑誌が休刊となり、受け入れ先が見つからないままそのまま未完となってしまったり、人気がなくなって連載打ち切りになり、うまくまとめるだけの紙面がなく未完となったり、あるいは作者が急...
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四人の女

通常、ミステリ小説というと犯人が誰なのかを探す小説なのだが、パット・マガーの場合、犯人が誰なのかを探すミステリよりもそれ以外の誰かを探すミステリをたくさん書いたことで有名だ。誰かというのは、被害者だったり、探偵だったり、目撃者だったりだ。そ...
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月曜日の友達

気がつくとかなり長い間、阿部共実の新作が出ていなかった。『死にたくなるしょうもない日々が死にたくなるくらいしょうもなくて死ぬほど死にたくない日々』というやたらと長い題名の作品の二巻が出たのが2015年12月で、少しずつ発表ペースが落ちてきて...
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スペース・オペラ

酷暑刊行会のジャック・ヴァンス・トレジャリーもこの本でおしまい。といっても、訳者解説を読んでも、まだまだ未訳の傑作も多いジャック・ヴァンスの作品、そしてジャック・ヴァンスの人気もあって、これでおしまいとは言い切れないので、第二期ジャック・ヴ...
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象牙色の嘲笑

新訳で出たのが2016年4月だから長いこと積ん読にしておいたものだ。もっとも、同じロス・マクドナルドの『運命』も2014年ぐらいに買ったままなので、先にそちらの方を読まなければいけないのだが、残念なことに何処に置いたのか行方不明の状態だ。そ...
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