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骨餓身峠死人葛

野坂昭如の作品は、書いていたものが僕の趣向とは合わないものばかりだったので、読んだことはなかった。『火垂るの墓』は有名だが、どんな内容なのかはおおよそ知っていたし、スタジオ・ジブリがアニメ化したけれども、そちらも見たことはない。読むつもりも...
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火星甲殻団

ハヤカワ文庫JAとして出た『日本SF短篇50』の三巻に収録された川又千秋の『火星甲殻団』が面白く、長編版があることは知っていたので早速読んでみることにした。川又千秋はそれほど読んでいないのでまだまだ見逃している作品がある。本来ならば絶版状態...
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コズミック・オデッセイ

今まで敵対しあっていた者同士が手を取り合って、より強大な敵に立ち向かうという話はアメコミの世界では常套化しているので、マイク・ミニョーラが絵を担当していなかったら翻訳されなかったかもしれない。もっともアメコミの世界にはそれほど詳しくはないの...
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セブン殺人事件

笹沢左保が地道に再評価されているようだ。といってもあくまで双葉文庫においての話だけれども。短編集だけれどもどの話も会話のみで描かれて、地の文が無いという『どんでん返し』が復刊して、笹沢左保ってミステリ作家という印象が乏しくてこれまで読んだこ...
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ワンダーランド 4巻

この巻の終盤の展開には意表をつかれてしまった。ワンダーランドという題名、そしてアリスという名の少女、さらにはそのアリスが人体を縮小させるという能力を持っているということから、この物語りが不思議の国のアリスがモチーフとしての根底にあることはま...
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魔女の棲む町

人口三千人ほどの小さな町。その町には魔女の呪いがかけられていた。そこに住んでいる人はその町から出ることができない。かりにその町から外に出たとしても、しばらくの間は大丈夫だが、数日後には死への欲望が高まり自殺してしまうのだ。この町で生まれた者...
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本棚探偵最後の挨拶

ミステリ好きな作家が本を書くと、シャーロック・ホームズの物語にちなんだ題名を付けることがある。ようするに『シャーロック・ホームズの冒険』にちなんで『○○の冒険』という題名をつけるのだ。僕はシャーロック・ホームズの物語はほとんど読んでいないし...
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嘆きの美女

これまでに読んだ柚木麻子の小説の登場人物は容姿端麗とまではいかなくても普通かそれよりちょっと上かちょっと下くらいの容姿の持ち主として描かれていたけれども、今度の小説はそれよりも遥かに下、デブでブスでさらには性格も悪く、ニートで引きこもりの女...
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ワンダーランド 3巻

『ワンダーランド』は三巻に入って予想外の展開になった。まさか、もとの大きさに戻るとは思わなかったのだ。一方で、縮小に関してもアリスの能力の影響下から外れた場合も自動的にもとの大きさに戻るらしく、二巻で言及されていた縮小の原理という部分に関し...
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死んでいるかしら

買おうか買わまいか迷ったのだけれども、実際に書店で手にとって見て薄かったのと、箱に関するエッセイが入っていたので買ってみることにした。なんで箱が決め手になったのかといえば、以前に、架空のアンソロジーとして箱をテーマにしたアンソロジーを考えた...
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