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蜜蜂と遠雷

音楽を扱う物語に対して、アニメならば動く絵と止まった絵と、そして音楽と、言葉を使うことができる。漫画であれば、止まった絵と文字でもって表現をすることができる。それに対して、小説はとなると、音も絵も使えず、もっとも文字を使ったタイポグラフィは...
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ヴォイニッチホテル

太平洋南西に浮かぶとある島のホテルが舞台の漫画。全三巻の長編漫画だが短いエピソードの連続で一つの話が8ページ程度なのだが、そこに詰め込まれた物語の密度が尋常では無いほど濃い。ホテルのオーナーは登場するたびに異なる覆面をかぶっていて、それがな...
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切れ者キューゲル

出版先は国書刊行会なのだけれども、思っていた以上に早く二冊目が出た。かつて久保書店が出していたQTブックスから出ていた、現在は電子書籍化されているけれども、『終末期の赤い地球』と同じ世界を舞台とした<切れ者キューゲル>シリーズの最初の物語が...
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おとうふ次元

未来からタイムトラベルしてきた主人公は事故でタイムマシンが壊れてしまい、現代の日本に留まることを余儀なくされてしまう。未来から救援が来るまで現代で生活をしなければいけないのだが、主人公の何気ない行動が未来を大幅に変えてしまう可能性が常にある...
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殺人鬼VSメイド

さりげなく、いや僕が知らなかっただけかもしれないが、復刊していたのがブリジット・オベールの『マーチ博士の四人の息子』だ。書店で平積みになって、しかもその書店の手書きPOPまでついていて驚いたのだが、こんな地方の街でブリジット・オベールの本が...
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貧しさはどこから来るのだろうか

江戸時代の下町の長屋を舞台とした物語というと人情物というイメージがある。決して楽な生活ではない中でお互いに助け合って生きていくという物語が多いような気もする。が、実際はどうだったのであろうか。この物語はその問いかけに対する一つの回答であり、...
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私の少年 2巻

1巻のときに、物語はまだなにも起こらないというようなことを書いた。2巻でもなにも起こらないまま淡々と話が進む。もちろんいろいろな事件や出来事は起こる。例えば、主人公と少年がプールに行く話がある。そこで主人公はどんな水着をきれば良いのか悩む。...
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ロデリック

アイザック・アシモフ以降の三大ロボット長編小説の一つと言われてきたジョン・スラデックの『ロデリック』が翻訳された。過去に瀬名秀明が編んだアンソロジー『ロボット・オペラ』に一部分だけ翻訳収録されたという経緯もあるが、『ロデリック』は二部作で、...
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私の少年

1巻が出たときに気になっていた本だが、いくら漫画、さらに電子書籍とはいえども、これ以上新しい作家の作品をむやみに読むのも少し控えたいという気持ちもあって、しばらくは様子見でもいいかとそのままにしておいた。そうこうしているうちに2巻は出るし、...
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昭和な街角

火浦功の新刊が出た。遅筆で有名な作家で、新刊が出るというだけで話題になるという点では漫画界でいえば冨樫義博と同じでもあるが、冨樫義博は未完にした作品はないのに対して火浦功の場合はシリーズものはほとんど未完。冨樫義博は時として手抜きともいえる...
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