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『巴里マカロンの謎』米澤 穂信

前作の『秋期限定栗きんとん事件』が出たのが2009年のことだったからなんと11年ぶりの新作。といってもタイトルを見ておや、と思ってしまった。というのもこれまでは春期限定、夏期限定、秋期限定と四季がタイトルとなっていたのに今回は地名である。た...
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『わるいあね 2』三輪 まこと

血のつながった弟を好きになってしまった姉。彼女はその弟を連れ出し無免許で車を運転しそして事故を起こしてしまう。その結果彼女の家族は崩壊し両親は離婚、弟とその双子の妹は母親に、自分は父親と共に暮すこととなる。やがて成人となった彼女はそれ以来友...
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『隠された悲鳴』ユニティ・ダウ

知らない国の小説を読むのは楽しい。誰が言ったか忘れてしまったが、その国のことを知りたければその国のミステリ小説を読むといいという話がある。一般的にミステリは負の面を描いている。良いところだけを知りたいというのも一つの考えかただけれども、それ...
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『バビロンまでは何光年?』道満晴明

道満晴明版『銀河ヒッチハイク・ガイド』地球は破壊されていて、主人公は唯一生き残った最後の地球人。救命装置で眠っていたところを地球の文化に興味を持っていた異星人に助けられ、それ以降彼らとともに旅をしている。のだが、『銀河ヒッチハイク・ガイド』...
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『別式 5』TAGRO

三巻が出たあたりで作者が、売れ行きが悪いと続きが出せなくなってしまうということをつぶやいていて、世知辛い世の中だなあと思うと当時に、そうかもしれないなあと思った。と書くと随分と失礼なものの言い回しになってしまうが、決してつまらないという意味...
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『キャプテン・フューチャー最初の事件』アレン・スティール

アレン・スティールはぽつりぽつりと短編が翻訳されたっきりで長編や短編集が出ることもなく、ある意味翻訳のエアポケットに陥っている作家だったけれども、ようやく長編が翻訳されることになった。といってもオリジナルではなくエドモンド・ハミルトンの<キ...
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『惑星クローゼット 4』つばな

はたしてこれはどんな物語になるんだと読みながらいろいろと思っていたのだが、おお、そうかそういうことだったのか。ということで読み終えてもう一度1巻から読みなおしてみた。というのもかなり手の混んだ複雑な話で、そもそも1巻からして主人公の視点の物...
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『ピエタとトランジ 完全版』藤野 可織

藤野可織の短編集『おはなしして子ちゃん』に収録されていた短編「ピエタとトランジ」の完全版だ。完全版というのはどこがどう違っているのかといえば「ピエタとトランジ」以降の物語が新たに書き繋がれたということである。藤野可織の小説を読むのは『おはな...
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『Q.E.D.―証明終了― 46』加藤 元浩

Washoe1.9さんからお勧めされたので読んでみました。『Q.E.D.―証明終了―』は評価が高いことも知っていたけれども、僕がその存在を知ったときにはすでに数十巻も刊行されていたので読むのに躊躇してしまい、まあいいかとそれっきりだった。し...
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『BABEL 5』石川 優吾

5巻まで続いたけれどもまだ八犬士は3人しか登場していない。前巻で3人目の八犬士が登場したけれども、彼のいる場所は鹿児島。原作とは随分と舞台が離れるけれども、そもそも最初から原作を大胆に改変しているので、このくらいは問題ない。とはいえ、設定の...
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