Byroad Of The Alpha Ralpha Boulevard I Loiter
道草するアルファ・ラルファ大通りの脇道________________[六月後半]
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2000/06/30 (金)
 

 今日は平穏無事に過ごせそうかと思ったけれど甘かった。疲労も溜まり、あまりにも眠いので午後から出社して仕事しようかと思っても世間はそうさせてくれない。一つ仕事を片付けると2つ新しい仕事が入ってくる。
 てきぱきと片付け、今日は早く帰ろうと思ったのだけど、やはり許してくれない、って一体誰がだ。
 コンビニへ弁当を買いに行って帰ってくると、サーバーにアクセスが集中して殆どアクセス不能の状態になっていることに気づく。あれこれ手を尽くしてみるけれど、アクセスしてくる人間が減らない以上どうしようもないので、後はぼんやりとモニタリング状況を見て過ごす。
2000/06/29 (木)
 

 昨日といい、今日といい、昼飯を食いに行く時間付近になると雨が降っている。

 MACで使われているsif形式で圧縮されたファイルの解凍を頼まれる。中身はjpg形式の画像ファイルということなので圧縮しても殆ど意味無いのになぁと思いつつも、それ以前にWindowsユーザーに送るのなら別の形式にするか、事前に解凍できるか確認してから送れよなぁと思うのであった。
 この形式の解凍ソフトをもっていなかったので探してインストールし解凍してやる。こういうことを繰り返していると、いろんなツールソフトが溜まっていき、「彼に頼めば何とかしてくれる」と「便利屋」と化していってしまうので困ったものである。
 しばらくしてから、「もう一回送ってきたけど、今度は圧縮していないそのままのjpgファイルなのに開けないので、お願い」と言われる。送り主がMACを使っているので、ファイルにMACバイナリーが付いているせいだろうと思い、調べてみたら案の定そうだった。脱力しそうな一日。

2000/06/28 (水)
 

 さすがに梅雨の季節になると天気予報の的中率も高くなるわけで、朝は雨など降っていなかったけれど、昼間際になって土砂降り。昼飯を食いに出かけるのも勇気と気力が必要なくらいで思わずくじけそうになるけれど、午後を飯抜きで過ごす気にはなれなかったので渋々と出かける。
 考えてみるとかれこれ2ヶ月以上殆ど仕事しかしていなくって、まったくもって何が楽しくて生きているんだか、と思ったりもするけれど、周りを見渡せば自分より悲惨な目に遭っている人間がいたりして、まだまだ幸せな方かもしれない。って、そこまで堕ちたくないからがんばっているだけか。

 久しぶりにというか、気分転換に美穂の旅にアクセスして自分の分身を旅出させてみる。今回分身はイギリスへ旅立ったらしい。

2000/06/27 (火)
 

 仕事を放りだして逃げた彼は、今や会社に損害を与え、仕事仲間に辛い思いを強いらせた悪人扱いである。仕事が増える羽目になったとはいえ、僕は彼に対して同情しているのだけど、それはある種、部外者であるが故のことかもしれない。
 連絡不能で行方しれずの状態の時は心配されていたが、生きていると判った瞬間から憎悪に変わる。これがノイローゼになって自殺したということであれば、悪人扱いはされなかっただろう。生きていることと、死んでいることは大違いなのだけど、たったこれだけの違いでこれだけの落差が生まれるのは不条理であり、やりきれない気持ちで一杯になる。多分ほかのみんなも口には出さないがそう思っているのかもしれない。
2000/06/26 (月)
 

 朝から打ち合わせが入っているというのにいきなり寝坊。おまけにトラブルの電話。月曜日だというのに朝からひっきりなしに電話がかかってくる。週明けの月曜日だからかもしれないが…
 電話の応対をしている最中でも自分宛の電話は入ってきて「○○さんから電話、電話してください」のメモが次々とおかれていく、おかげで昼飯も食う暇も無い。ようやく一段落したのが夜の7時で、腹が空きすぎてめまいがしてくる。

 コンビニへ弁当を買いに行くついでに書店に寄り「星虫」(岩本 隆雄)を購入。

2000/06/25 (日)
 

 7人のメンバーから一人欠け、6人になってしまった社内の風景も事態を正確に把握する以前に、何の違和感もなく慣れてしまっている。もともと全員揃っている光景が珍しい状態でもあったから当たり前と言えば当たり前。今年入った新入社員が二人いるのだけど、入社してまだ間も無いというのにこの業界の暗黒面を見せつけられてとまどっているかもしれないなぁ。
 疲労が溜まりまくっているせいかみんなハイな気分で、冗談が飛び交っている。普段なら誰も笑わないようなギャグでもあちらこちらでくすくすと笑い声が聞こえてくる。

 「SFマガジン」 8月号はヴァン・ヴォクトとジョン・スラデックの追悼特集だったけれど、ヴァン・ヴォクトの方は「拠点」1編だけだったのが残念。来月は菅 浩江の「博物館惑星」が出版されるけれど単行本とは…地方だと手に入りにくいのだ。

 「爆笑問題の死のサイズ」
 新聞の死亡記事の大きさで人の偉大さをランキングするってのは、面白い見方。いつも通りの語り口だけど、所々ドキッとさせられる切り口を見せてくれる。

2000/06/24 (土)
 

 1週間かけて作り直したデータを入れ替えて4時頃帰宅。3万件近いデータの整合性を取り直していたのだけど、こういう作業は2度とやりたくないものである。
 風呂に入り、布団に入ったときにはもうあたりは明るくなり始め、雀の鳴き声が聞こえてくる。ついでに蚊の音も耳元で聞こえてくる。やけに額のあたりが痒いと思ったら蚊に刺されていた。もうそんな季節である。あの音と痒みさえなければ血を吸われるくらいなんでもないのだけど…

 「ミルククローゼット」を少し読む。朦朧とした頭には少々きつかったりもするのだけど、今回も寄生される話だったりする。

2000/06/23 (金)
 

 一昨日から社員の一人が出社しなくなった。ソフトウェア業界ではたまにある出来事だったりする。一人欠けて仕事量は増大してピンチなのだけど、既にピンチなので危機感はそれほど増えていない。自分自身がやれることを黙々とこなしていくしかないのだ。
 いろいろとあるんだけど、契約社員という立場なので、結構気楽だったりする。

 「砲神エグザクソン」 3巻 園田健一
 「ミルククローゼット」 1巻 富沢ひとし
 「ああっ女神さまっ」 21巻 藤島康介
購入。買ったのはいいが読む暇がない。

2000/06/22 (木)
 

 精神的にとてもハードな一日。前々から危ないよなぁと思っていたのだけど、自分自身の忙しさ故に何も出来ないでいたらとうとう終わってしまった。自分自身も、周りも、ものすごくピンチである。
2000/06/21 (水)
 

 昨日は仕事で掲示板を一気に120個ほど作ってWeb上で公開。さすがに疲れる。あいかわらず仕事に追われる毎日で、ほいほいと仕事を引き受けすぎてちょっとピンチ気味、つーかピンチだ。
2000/06/20 (火)
 

 昔の古いソフトをインストールしなければいけなくなったのでそのソフトが動くWindows95の環境にインストールしたら、システムファイルのいくつかを勝手に置き換えてくれたらしくWindows95自体が起動しなくなってしまった。もともとWindows95の環境を残しておいたのは、動作の怪しげなベータ版のソフトとかを試しにインストールしてみるといった人身御供の役割をさせるためだったから起動しなくなっても仕方ない。しかし、いつかこういう日が来るだろうと覚悟はしていても、いざその日が訪れると、「再インストールするのがめんどくさい」の一言につきる。何しろ、僕の持っているWindows95は初期のフロッピー版なのでインストールに時間も手間もかかるのだ。その分、そこそこ安定していて、IEなど入っていないので動作もきびきびしているといったメリットがあるのだけど。

 書き変わってしまったファイルを調べて、それだけ入れ直すってのも面倒である。OSのインストールってのはいい暇つぶしになるんだけど、その暇がないなぁ。

2000/06/19 (月)
 

 本日の購入本
 「探偵の秋あるいは猥の悲劇」 岩崎 正吾
 「星の王子様」 サン=テグジュベリ

 今年はサン=テグジュベリ生誕100周年ということだ。

 家では犬を飼っていて、殆どの場合、僕がどんな時間に帰ろうと犬小屋からもそもそとしっぽを振りながら出てくる。そして僕はしばらくの間しゃがんで頭をなでてやる。それが毎日の日課の一つなのだけど、殆どの場合というのがミソで、出てこない時もある。機嫌が悪いか、眠いか、それとも体調が悪いか、理由はもちろん判らない。
 「天使猫のいる部屋」読了。

2000/06/18 (日)
 

 「ディプロトドンティア・マクロプス」読了。拍子抜けするほどあっさりと読めてしまった。何を書こうがネタバレになってしまいそうなやっかいな話だ。前半のユーモアハードボイルのまま通して欲しかった面もあるけど…

 欠落エクスポートのメールを送ってきた人からまたまた同様のメールが届く。今回はもう少しましでAdobeのPhotoDeluxeと言うソフトを起動した時に起こるらしいことが書かれているのだけど、そんなことはAdobeに問い合わせして欲しいものである。そもそも名前すら書かない、どこの誰だか判らない人間に答えてあげるほど、私は親切な人間じゃない。
 と書いていたらもう一通似たようなメールが届いた。

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修理についての相談です

コンピューターの調子が悪いので何処が悪いのがわかったら教えて欲しいと思ってメールしました。
電源を入れても画面にWindows98の画面が表示されないんです。短いビープ音はするのだけど画面が青くて何も表示されない。リセットを押すとWindows98の画面が表示されるから使える事は使えるのだけどできれば直したいのでわかぅたら何か教えさい。壊れる前に2,3回連続して不正に終了してしまったから何かハードディスクに原因があるのでしょうか?
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 この人は名前も、連絡先も書いてあって比較的まともなのだけど、生憎、私はこういう質問に答えることを仕事としている訳ではないので、ものすごーーく気分が良くて、暇で暇で仕方がない時しか答える気はなかったりする。
 まぁ、こういうメールを送ってくる分には一向に構わないし、特に日記のネタに困っている時にはネタになるのでありがたかったりもする。

2000/06/17 (土)
 

 無意味に思えることであっても、あらゆる物事には何らかの意味があるのだと思う。ただし、それが何の役にも立たないことだった場合、意味がないと言われてしまうことが多い。どんなに凄い物を作ったとしても、それが何の役にも立たなかったら、「単なる自己満足」と言われてお終いだったりする。
 自分にとって役に立たないものであっても、自分以外の誰かには役に立つものかもしれない。自分が理解できる物事と、理解できない物事の数を比べてみたとしたら、理解できない物事の方が圧倒的に多いだろう。それを考えると安易に「自己満足」という言葉は使いたくないものである。

 「フェルマーの最終定理」読了。
 フェルマーの最終定理と谷山=志村予想が結びつけられる、第V章「ミッシング・リンク」が面白い。孤独な研究の果てに最終定理を証明したワイルズも凄いのだけど、一見無関係に見える二つの事柄を論理的に結びつけたフライと、論理ミスを修正したリベットの方がすばらしく思える。まぁ、証明にミスが見つかりながらも一年後に再び証明して見せなおしたのは凄いことなんだけど。

2000/06/16 (金)
 

 とうとう午前中から出社してきて仕事をしている人間が、開発メンバーの中では自分一人になってしまった。みんな、どんどん不規則な生活へと陥っていくのである。そのこと自体は別に構わないのだけど、他の人間に会わせて同じ時間まで仕事していると、一人だけもの凄い時間仕事することになるのでちょっとイヤだ。
 歯の痛みはなくなったものの右の頬はぷっくらと膨れたまま。「殴られたのかと思った」とか、「あめ玉を頬に入れてなめ続けていると思った」とか酷い言われようだけど、悲しいのは「虫歯が痛み出して腫れました」と答えると何故か、安心した表情になることだったりする。

 企業戦士の○○と名乗る人からDMが届く。冗談でそう名乗っているとしても何だけど、本気でそう名乗っていたらもっとイヤだなぁ。おまけに最後は「お金に対して、少しでも執着がある方は、見ないと損です(笑)」である。最後の(笑)は止めろって。

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