笹生 陽子
「死神の精度」が期待はずれだったので「楽園のつくりかた」の方を読み始めたら、一気通読。これは素晴らしい。
「ぼくらのサイテーの夏」を読んで、これはただ者ではないと感じた自分の眼力にほれぼれしたりもするけれど、それはおいといて。
父親は海外へ単身赴任中、母親の鶴の一声で父親の故郷に引っ越すことになった中学二年の男の子が主人公。引っ越し先の中学は分校で、しかも中学二年生は三人しかいない。中学受験を切り抜け、高校はそのままエスカレーター登りで国立大学をめざして末は一流企業という主人公の人生設計は崩壊寸前。
田舎暮らしに我慢ができない主人公は、田舎暮らしに慣れようとはせずに我が道を押し通そうとするが…
登場する人物が皆生き生きとして明るくてとてもいい。いや、実際はそれぞれ何かしらの問題や悩みを抱えていて無条件に幸福で明るいわけではないけれど、そういった部分を抱えながらも前向きに行きようとしているのが、素晴らしいのだ。それぞれのキャラクター設定が良く、プロットも凝っている。まさかこんな仕掛けを仕込んであったとは気づきませんでした。
願望充足の物語もいいけれど、しっかりとした成長物語ってのはやっぱり、読み終わった後にずっしりと気持ちよさが残りつづけます。
「ぼくらのサイテーの夏」を読んで、これはただ者ではないと感じた自分の眼力にほれぼれしたりもするけれど、それはおいといて。
父親は海外へ単身赴任中、母親の鶴の一声で父親の故郷に引っ越すことになった中学二年の男の子が主人公。引っ越し先の中学は分校で、しかも中学二年生は三人しかいない。中学受験を切り抜け、高校はそのままエスカレーター登りで国立大学をめざして末は一流企業という主人公の人生設計は崩壊寸前。
田舎暮らしに我慢ができない主人公は、田舎暮らしに慣れようとはせずに我が道を押し通そうとするが…
登場する人物が皆生き生きとして明るくてとてもいい。いや、実際はそれぞれ何かしらの問題や悩みを抱えていて無条件に幸福で明るいわけではないけれど、そういった部分を抱えながらも前向きに行きようとしているのが、素晴らしいのだ。それぞれのキャラクター設定が良く、プロットも凝っている。まさかこんな仕掛けを仕込んであったとは気づきませんでした。
願望充足の物語もいいけれど、しっかりとした成長物語ってのはやっぱり、読み終わった後にずっしりと気持ちよさが残りつづけます。



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