来年4月号でSFマガジンが通算600号を迎えます。ついこの間500号の記念号が出たばっかりのような感覚ですが、もう八年も前のことです時の経つのがずいぶんと早い気持ちがします。前回と同様今回もオールタイムベストを募集しています。私も応募してみようと思っているのですが、いざベストを選ぼうとするとあれも入れたいこれも入れたいと悩む悩む。なかなか悩ましいのです。
オールタイムベストなんて所詮お遊びごと、そんなに真剣に悩まなくてもいいじゃないかとも思うのですが、遊びだから真剣なのです。
で、悩ましいといえばなかなか出版されなくて悩ましいのがこれ。
スタニスワフ・レム著 / 深見 弾訳
コメント
SFマガジン創刊600号!その?
そうか。来年の4月号(2月25日発売)で通算600号になるんだねえ。
号を重ねて600号。立派な記録であると思います。
SFマガジン創刊600号記念…2006 オールタイム・ベストSF募集のお知らせ
創刊号は,1960年2月号。一応,まだ,生まれていないなあ。
私は,復刻S-Fマガジンで読みました。
ブラッドベリの「七年に一度の夏」,クラークの「太陽系最後の日」,チャンドラーの「限界角度」,シェクリイの「危険の報酬」,ディックの「探検隊帰る」,マティスンの「次元断層」,アシモフの「やがて明ける夜」,デル・リイの「愛しのヘレン」,ブロックの「地獄行列車」という豪華ラインアップである。
100号は,1967年10月特集号。
バラードの「溺れた巨人」,ディクスンの「コンピューターは語らない」ほか
200号は,1975年7月号。
バラードの「コーラルDの雲の彫刻師」ほか
300号は,1983年6月号。
スビンラッドの「ビッグ・フラッシュ」,ベイリーの「シティ5からの脱出」ほか
400号は,1990年10月号。
この号は,驚くほど分厚い。本文800ページに,創刊号の抜粋までついている。
ちなみに,定価2500円であります。
「アルジャーノンに花束を」の中篇版をはじめ,書ききれないほどの名作が目白押し。
そして,500号は,1998年2月号。
ただし,海外編は,499号。これまた,下手なアンソロジーを遥かに凌駕する濃い内容である。
ライバーの「バケツ一杯の空気」,ボブ・ショウの「去りにし日々の光」,ディレイニーの「ドリフトグラス」など,入手困難な名作も取り混ぜた感涙もののラインアップだ。