ジェフリー・ディーヴァー著 / 池田 真紀子〔ほか〕訳
ディーヴァーの初短編集ですが、どんでん返し連発な長編の作風から見て短編向きの作家ではないんじゃないかなと懸念しておりましたが、そうでもありませんでした。
短編においても相変わらず、最後にひねりを加えております。特に冒頭の「ジョナサンがいない」などはひねりの連続。
しかし、序文でご本人が書いているように、長編ではハッピーエンドにこだわっても、短編は切れ味重視なのでハッピーエンドにはこだわっていません。そのせいで後味の悪い暗い話が多すぎ。こんなクリスマスプレゼント、もらってもちょっとうれしくありません。全十六編と、収録作品の数が多いだけあって一気に読み上げるのはちょっと苦痛でした。
バラエティにとんだ内容のように見えるけれども、切り口が違うだけだったりして、わりと似たような話が多く、ひねりの部分を取り除くと結構平凡な話だったりもします。特に書き下ろしの「クリスマス・プレゼント」などはリンカーン・ライムが登場するけれどもそれだけ。内容的にはあまり面白くありません。警察が介入しない事件なので科学捜査ができないという説明がされてはいますが、それがないリンカーン・ライム物なんて面白くないに決まっているじゃないですか。
短編においても相変わらず、最後にひねりを加えております。特に冒頭の「ジョナサンがいない」などはひねりの連続。
しかし、序文でご本人が書いているように、長編ではハッピーエンドにこだわっても、短編は切れ味重視なのでハッピーエンドにはこだわっていません。そのせいで後味の悪い暗い話が多すぎ。こんなクリスマスプレゼント、もらってもちょっとうれしくありません。全十六編と、収録作品の数が多いだけあって一気に読み上げるのはちょっと苦痛でした。
バラエティにとんだ内容のように見えるけれども、切り口が違うだけだったりして、わりと似たような話が多く、ひねりの部分を取り除くと結構平凡な話だったりもします。特に書き下ろしの「クリスマス・プレゼント」などはリンカーン・ライムが登場するけれどもそれだけ。内容的にはあまり面白くありません。警察が介入しない事件なので科学捜査ができないという説明がされてはいますが、それがないリンカーン・ライム物なんて面白くないに決まっているじゃないですか。
コメント
「クリスマス・プレゼント」ジェフリー・ディーヴァー/著
「クリスマス・プレゼント」ジェフリー・ディーヴァー/著読みました。
クリスマスプレゼントという作品を年明けになって読み終わっているというのもなんとも間の抜けた話ですが、発行が12月10日で私が買ったのはクリスマス直前くらいだったもので。それにしてもかかりすぎというか、クリスマスを過ぎるとどうでもよくなってしまっていた。
ご存知、「ボーンコレクター」の作者の初の短編集です。16篇収録(リンカーンライムの登場する短編も一編収録しています)。
もともとサービス精神旺盛な著者で、長編でもやりすぎな程どんでん返しが続く作者なので、ある意味では短編向きと言えないこともない。
著者前書きもあり、それを読むと長編の場合は読者から多くの時間をもらうことになるので、後味のいい結末を意識しているなど著者の小説への姿勢などもうかがうことができる。
短編ではその点ではもっと制約なく自由に書けると考えているようで、いろいろなタイプの作品が収録されている。
16篇の作品はどれを読んでも、全てが素晴らしいとまでは言いにくいがはずれという作品はないと言ってもいいでしょう。
長編に方がより楽しめるとは思いますが、この作品集もかなり楽しめます。
長編に出てくる作者のサービス精神や作品への取り組む姿勢がこの短編でもはっきりと見ることができています。
一度如何でしょうか?