古川 日出男著
「二〇〇二年のスロウ・ボート」は「中国行きのスロウ・ボートRMX」を改題したものでした。改題したといえどもページをめくると「中国行きのスロウ・ボートRMX」という文字が現れます。
元となった村上春樹の「中国行きのスロウ・ボート」を読んだのは遙か昔のことで、題名だけは鮮烈に覚えているけれども内容の方はすっかり忘れきっていました。本来ならば村上春樹の「中国行きのスロウ・ボート」を読み直してどんな話だったのかを理解した上で読んだ方がいいのかも知れませんが、単独で読んでも面白くなければ意味がないだろうと思い、予習をせずに読みました。
で、結論から言えば、単独で読んでも面白い。
細かな関連性を探し求めればもっと面白いのかも知れないけれども、村上春樹版が三人の中国人の話で、古川日出男版は三人のガールフレンドの話としておけば十分なんじゃないでしょうか。
それにしても古川日出男という人は、何を書いてもクロニクルになってしまうよなあと思いながらも、お話として単純に面白い。三人目のガールフレンド「包丁ガール」の話が一番楽しく、もっと続きを読ませて欲しいのだけれどもあっという間に終わってしまうのが難点。
元となった村上春樹の「中国行きのスロウ・ボート」を読んだのは遙か昔のことで、題名だけは鮮烈に覚えているけれども内容の方はすっかり忘れきっていました。本来ならば村上春樹の「中国行きのスロウ・ボート」を読み直してどんな話だったのかを理解した上で読んだ方がいいのかも知れませんが、単独で読んでも面白くなければ意味がないだろうと思い、予習をせずに読みました。
で、結論から言えば、単独で読んでも面白い。
細かな関連性を探し求めればもっと面白いのかも知れないけれども、村上春樹版が三人の中国人の話で、古川日出男版は三人のガールフレンドの話としておけば十分なんじゃないでしょうか。
それにしても古川日出男という人は、何を書いてもクロニクルになってしまうよなあと思いながらも、お話として単純に面白い。三人目のガールフレンド「包丁ガール」の話が一番楽しく、もっと続きを読ませて欲しいのだけれどもあっという間に終わってしまうのが難点。
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