D.アダムス著 / 安原 和見訳
とうとう出たよ。イルカじゃないけど「さようなら、いままで魚をありがとう」って言いたくなった。
正直な話、全然期待していなかったんだけれども、期待していなかった自分が恥ずかしくなるくらい面白かった。
確かに、前作からの延長線上の物語を求めるならば物足りないし不満もでるだろうけれども、アーサー・デントの物語の続きとしてみれば実に感慨深い内容となっている。
なぜだかわからないけれども壊れたはずの地球が元通りになっていて、ヒッチハイクを繰り返してきたアーサーは再び地球に降り立つところから物語の幕は開ける。
行き当たりばったりの旅だっていつかは終わる。行きて帰りし物語なのである。「指輪物語」で言うならば指輪を火口に投げ込んだ後、ホビット庄に戻ってきてからの物語に該当する話ともいえる。旅の終わりのご褒美として恋のひとつもあったっていいじゃないか。
と、そんなことを作者が考えていたかどうかは定かではないけれども、というか最初の構想は全く違っていたようだし、何しろたった三週間で書き上げたというのだから、あまり深く考えてはいなかったかもしれない。
でも、それでもやはりダグラス・アダムスはアーサー・デントに幸せの物語を、たとえそれがつかの間の幸せであったとしても、与えたかったんじゃなかろうか。そう私は思いたい。
さて、ヒッチハイクガイドシリーズもダグラス・アダムスの意向にそうのであれば「ほとんど無害」とならなければいけない次巻で最後です。
アーサーに隠し子発覚となるらしい次の物語は彼にどんな試練を与えるのだろうか。
正直な話、全然期待していなかったんだけれども、期待していなかった自分が恥ずかしくなるくらい面白かった。
確かに、前作からの延長線上の物語を求めるならば物足りないし不満もでるだろうけれども、アーサー・デントの物語の続きとしてみれば実に感慨深い内容となっている。
なぜだかわからないけれども壊れたはずの地球が元通りになっていて、ヒッチハイクを繰り返してきたアーサーは再び地球に降り立つところから物語の幕は開ける。
行き当たりばったりの旅だっていつかは終わる。行きて帰りし物語なのである。「指輪物語」で言うならば指輪を火口に投げ込んだ後、ホビット庄に戻ってきてからの物語に該当する話ともいえる。旅の終わりのご褒美として恋のひとつもあったっていいじゃないか。
と、そんなことを作者が考えていたかどうかは定かではないけれども、というか最初の構想は全く違っていたようだし、何しろたった三週間で書き上げたというのだから、あまり深く考えてはいなかったかもしれない。
でも、それでもやはりダグラス・アダムスはアーサー・デントに幸せの物語を、たとえそれがつかの間の幸せであったとしても、与えたかったんじゃなかろうか。そう私は思いたい。
さて、ヒッチハイクガイドシリーズもダグラス・アダムスの意向にそうのであれば「ほとんど無害」とならなければいけない次巻で最後です。
アーサーに隠し子発覚となるらしい次の物語は彼にどんな試練を与えるのだろうか。
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