『NOVA6』書き下ろし日本SFコレクション

  • 販売元/出版社: 河出書房新社
  • 発売日: 2011/11/5

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当たり前のことだけれども、書き下ろしアンソロジーなのでさすがに傑作ばかりではない。
今回はSF度が低くって、まあ低くっても面白ければ全然問題ないのだけれど、SF度が高い作品はほとんどひねりの無い直球で、SF度が低い作品ほどひねりがあるといった感じで、なんだか少し自分の中で収まりが悪かった。
特に、蘇部健一の「硝子の向こうの恋人」は、ある意味すがすがしささえ感じさせるほどの何のひねりもない直球で、まあたまにはこんな話もいいかなと思う反面、こういう話を素直に素晴らしいと思わないのは人としてちょっとまずいのではないかと自分自身を恥じ入る気持ちにもちょっとだけさせられた。
斉藤直子の「白い恋人たち」は前回と同様の落語をベースとした作品で、この安定感が素晴らしい。一方、高山羽根子の「母のいる島」は雰囲気がなんだかとてもいい。今回のベストかな。
北野勇作、牧野修、宮部みゆきといったベテラン勢は安定した作品でというか、北野勇作はなんだかこの先、今以上により高い位置へと行きそうな気配がしていて楽しみでもあり怖くもある。

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