チャールズ・ボーモント著 / 小笠原 豊樹訳
昔、村上春樹の『螢・納屋を焼く・その他の短編』を読んだとき、変わったタイトルをつけるもんだと思ったんですが、欧米では別に珍しいことでも無く、短編集に「○○○、その他の短編」とつけることが多いことを知って、背表紙のタイトルを見ただけで短編集であることが分かるという親切さに妙に感心した反面、日本語でそういう風にタイトルを付けるとなんだか洒落た感じがするなあと思ったもんです。
最近だとジーン・ウルフの『デス博士の島その他の物語』がそうだったんですが、こちらはややこしいことに「デス博士の島その他の物語」という短編が実際に存在しており、英題だと「Island of Dr Death and Other Stories and Other Stories」となる一癖ある短編集でした。
『夜の旅その他の旅』も最初は気が付かなかったんですが、『夜の旅その他の短編』となるところを「旅」に掛けて『夜の旅その他の旅』してあることに気付いて、ああ洒落ているなあと。
まあそれはともかく、チャールズ・ボーモントってリチャード・マシスンと同じような作風の人だと思い続けていたのですが、この本を読んでみたら全然違ってびっくりしました。特に驚いたのがいい話の多さです。もっとも実際は主人公の行く手には悲劇が待ちかまえているのだけれども、それでも失った何かを取り戻したり、今まで得ようとしていながら得られなかった物を得たりと本人にとっては幸せな結末なんじゃなかろうかというような話が多いのです。
一方では「古典的な事件」とか「お父さん、なつかしいお父さん」とか笑える話があったり。「お父さん、なつかしいお父さん」のオチなんてふざけすぎですよ。ふざけているといえば「性愛教授」もそうなんだけど、予想以上に幅広い作風でした。
もちろん怖い話も存在していて「夢と偶然と」はジョン・コリアの「夢判断」を彷彿させるような内容でもあるけれども、どちらかといえば「猿夢」に近い感じかな、着地地点は違うけど。
最近だとジーン・ウルフの『デス博士の島その他の物語』がそうだったんですが、こちらはややこしいことに「デス博士の島その他の物語」という短編が実際に存在しており、英題だと「Island of Dr Death and Other Stories and Other Stories」となる一癖ある短編集でした。
『夜の旅その他の旅』も最初は気が付かなかったんですが、『夜の旅その他の短編』となるところを「旅」に掛けて『夜の旅その他の旅』してあることに気付いて、ああ洒落ているなあと。
まあそれはともかく、チャールズ・ボーモントってリチャード・マシスンと同じような作風の人だと思い続けていたのですが、この本を読んでみたら全然違ってびっくりしました。特に驚いたのがいい話の多さです。もっとも実際は主人公の行く手には悲劇が待ちかまえているのだけれども、それでも失った何かを取り戻したり、今まで得ようとしていながら得られなかった物を得たりと本人にとっては幸せな結末なんじゃなかろうかというような話が多いのです。
一方では「古典的な事件」とか「お父さん、なつかしいお父さん」とか笑える話があったり。「お父さん、なつかしいお父さん」のオチなんてふざけすぎですよ。ふざけているといえば「性愛教授」もそうなんだけど、予想以上に幅広い作風でした。
もちろん怖い話も存在していて「夢と偶然と」はジョン・コリアの「夢判断」を彷彿させるような内容でもあるけれども、どちらかといえば「猿夢」に近い感じかな、着地地点は違うけど。
コメント
そうそう、けっこう「いい話」が多いんですよね。
マシスンよりは、ジャック・フィニィやブラッドベリなどに近い感性の作家だと思います。ヴァラエティもけっこう豊かで、この人もっと長生きしていたら、違うジャンルに進んだんじゃないかと思わせられます。
個人的には『性愛教授』とか『お父さん、なつかしいお父さん』なんかの「ふざけた」話も好きですね。
エリンの「特別料理」よりもこっちの方がツボにはまりました。社交的だったらしいので交友関係の広さが作風の広さにも繋がっていたような気もしますね。
私がツボにはまったのは「古典的な事件」ですね。題名の付け方が素晴らしすぎますよ。