来月の気になる本 2008/9

『マツロイの剣(仮)』田代裕彦 ファミ通文庫
『吸血妖鬼譚ゴシック名訳集成』東雅夫編 学研M文庫
『禍記』田中啓文 角川ホラー文庫
『魔王』伊坂幸太郎 講談社文庫
『『アリス・ミラー城』殺人事件』北山猛邦 講談社文庫
『猫丸先輩の空論』倉知淳 講談社文庫
『〈宇宙海兵隊〉ギガース(3)』今野敏 講談社文庫
『雨にもまけず粗茶一服(上)』松村栄子 ピュアフル文庫
『光車よ、まわれ!』天沢退二郎 ピュアフル文庫
『エロス』広瀬正 集英社文庫
『暁の密使』北森鴻 小学館文庫
『リバース・ブラッド(3)』一柳凪 ガガガ文庫
『金春屋ゴメス』西條奈加 新潮文庫
『グリーン・サークル事件』エリック・アンブラー 創元推理文庫
『ディファレンス・エンジン(上下)』ウィリアム・ギブスン&ブルース・スターリング ハヤカワ文庫SF
『天の光はすべて星』フレドリック・ブラウン ハヤカワ文庫SF
『宇宙飛行士ピルクス物語(上下)』スタニスワフ・レム ハヤカワ文庫SF
『闇の公子』タニス・リー ハヤカワ文庫FT
『シャドー81』ルシアン・ネイハム ハヤカワ文庫NV
『ヒルダよ眠れ』アンドリュー・ガーヴ ハヤカワ・ミステリ文庫
『見えないグリーン』ジョン・スラデック ハヤカワ・ミステリ文庫
『時計じかけのオレンジ(完全版)』アントニイ・バージェス ハヤカワepi文庫
『素数の呼び声』野尻抱介 ハヤカワ文庫JA
学研M文庫からは久々に<伝奇ノ匣>シリーズで、今回は『吸血妖鬼譚ゴシック名訳集成』。今回の収録作品は何なんだろう。
ヘルボーイの新刊を出してくれたりしてなかなかうれしいジャイブさんなんだけれども、今度はびっくり。松村栄子は前例があるからそれほど意外でもなかったけれども、天沢退二郎の『光車よ、まわれ!』を文庫化ですか、すごいよジャイブさん。この調子で<オレンジ党>シリーズも是非、といいたいところなんだけれども、さすがに贅沢か。
出版芸術社の『日本SF全集』リストに野田昌宏の名前が無かったことは前に書いたのだが、広瀬正の名前も実は無い。
どうやら、遺族の許可が下りなかったらしいのでこればかりは仕方のないことなのだけれども、過去にも同じようなことがあったらしく、長いこと集英社文庫の広瀬正全集が絶版だったことも、そのあたりに理由があるのかもしれない。
そう考えると、今回の集英社文庫版全集の復刊はもの凄く幸運な出来事であり、一冊の本が出るということは私が考えている以上に奇跡的なことなのだろう。というわけで広瀬正全集は順調に第三巻。
創元推理文庫から懐かしい名前のエリック・アンブラーが登場……ってあのエリック・アンブラーだよね?
しかし、一番驚いたのは早川書房。九月のラインナップじゃなくって復刊フェアの間違いじゃないのかって疑ってしまったよ。
SFからミステリ、ファンタジーにノベルスと全てのレーベルにまたがっているからすげぇ。もっとも半分は既読だし積読のままの物もあるから本当にうれしいのはレムと野尻抱介だけなんだけどさ。

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