容疑者Xの献身

容疑者Xの献身 (文春文庫 ひ 13-7)

  •  東野 圭吾
  • 販売元/出版社 文藝春秋
  • 発売日 2008-08-05

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昔は東野圭吾の小説をよく読んでいたのだけれども、いつからかあまり読まなくなり、最近では<ガリレオ>シリーズしか読んでいない。しかも文庫化されてようやく手に取るという状態だ。
というわけなのでこの本も、四六判で出たときには長編だということで興味はあったものの文庫化されるまで待つつもりだったのだが、ミステリ界で話題となり直木賞まで受賞する始末。
そうなってしまうと今更感がでてしまい、せっかく文庫化されたのだが天の邪鬼精神がでて読まずに済まそうとしてしまいそうになる。しかしそれはそれ、心の中の天の邪鬼は押さえ込み、まったくもって今更なのだが読んでみた。
私にとって『容疑者Xの献身』といえば二階堂黎人氏の「本格ミステリではない宣言」であり、あの当時は未読だったので深くまで二階堂黎人氏の内容を読まなかったのだが、こうして『容疑者Xの献身』を読み終えてみると、二階堂黎人氏の言い分が理解できることに驚いてしまった。
まあ全くのでたらめをもって言いがかりをつけていたわけではないのだから、理解不能というものでもないのだが、言いたいことはよくわかったのに驚いてしまったのだ。
とはいってもだからといって氏の結論を肯定できるのかと言えばそうでもないわけで、まあそのあたりが、めだって援護者が出るわけでもなく、一人相撲というか、困ったちゃん呼ばわりされてしまった所以なんだろうなあ。

コメント

  1. ユキノ より:

    最後まで読んでタイトルに納得しました。
    この前でたガリレオ同時2冊はまだ読めていません。
    ハードカバーは高いですね~。

  2. Takeman より:

    ユキノさんも読まれたのですね。
    >ハードカバーは高いですね~。
    そうですね。なので、文庫化されるのが確実そうな作品は文庫化されるまで待ったりしがちです。
    収納スペースの問題もありますけどね。
    処分するのが心情的に出来ないので、増える一方です。

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