20世紀の幽霊たち

20世紀の幽霊たち (小学館文庫 ヒ 1-2)

  •  ジョー・ヒル
  • 販売元/出版社 小学館
  • 発売日 2008-09-05

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キングの息子という以前に、ホラー系はあまり好きではないので読むつもりは無かったのだけれども、どうもこの短編集はホラー系の、というよりも奇妙な味系の話だということだったので読んでみることにした。
で、そしたらそうだねえ、確かにその通りだった。奇妙な味の話だったりブラッドベリ的な雰囲気の話だったり、そうかと思えば「蝗の歌をきくがよい」なんていう身も蓋もない話があったりして、次はどんな話を読ませてくれるのかというワクワク感がうれしい。そもそも、風船で出来た人形が親友、しかも彼は生きていてごく普通に学校に通い生活している、そんな話を読まされたらいったいどんな受け止め方をすればいいのだろうか。それでいてこの「ポップ・アート」は切なくそして静かな感動的な話に仕上がっているのだ。そんな良い話を書きながら「おとうさんの仮面」なんていう虚構と現実が曖昧になる、そして恐ろしい話を書いていたりする。父親と違って、徹底的に嫌な人間が登場しないのも読んでいて安心できる点だ。まあこのあたりは好き好きだろうけど。
この先どんな系統の話を書き続けていくのかはわからないけれども、こういった路線を忘れないでくれたらうれしいなあ。

コメント

  1. sakura-kanade より:

    はじめまして!
    この本、つい先日買ったばかりなんですよ。
    もちろんキングの息子、というのが気になりまして・・。
    奇妙な味系、いいですねー。
    早速読んでみる気になりました。
    積読本のしたから、一気に上にあげたいと
    思います!

  2. Takeman より:

    sakura-kanadeさん、はじめまして。
    まあ、完全に自分の好みかというとちょっとはずれているのですが、
    何よりもおとうさんの方と違って、長くないのがいいですねえ。

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