週刊 5巻以内で完結する傑作漫画99冊+α 15/99

記事タイトルにひかれて初めてこのページをご覧になった方は、こちらを最初に御覧ください。

  1. 『となりのロボット』西UKO
    女の子同士の恋愛物語、いわゆる百合物でありながら、主人公が好きになる相手はロボットである。
    人がロボットに恋してしまうという物語は過去にも存在していたが、それは異性としての恋愛対象の変奏であり、同性に対する恋愛を描いたものは僕の知っている限りではこの物語が初めてだ。僕が知らないだけで、他にもあるのかもしれないが、同性に対する恋愛としたことで好きという気持ちの心の揺れ具合が見通しの良い物語になっている。
    さらにはロボットと人間の間に恋愛感情はありえるのかという以前に、恋愛が成立するのかという疑問も含めて、それらを成立させる手続きの部分がきちんとしたSFとして成り立っているところも好感が持てる。
    アプローチの仕方としてはロボットの恋愛というよりも人工知能の恋愛、いいかえれば人工知能は感情を持ちえるのかということに対するアプローチなんだけれども、逆にいえば、人が誰かを好きになるということはどういうことなんだろうかという問題を解き明かそうとしている物語でもある。もちろんそんな小難しいことと考えなくても楽しむことはできるし、小学生の時に好きになった相手との恋愛を、大人になってようやくかなえることのできたひとりの少女の物語として愉しめばいい。
    読みおえて、好きという気持ちはいったい何処から生まれてくるのだろうかと考えてみたくなる。

コメント

タイトルとURLをコピーしました