何かが送られ、誰かが受け取る

Amazonのマーケットプレイスで詐欺ショップに引っかかってしまった。
自分の買い物ではなく妻がほしいと言っていたものの買い物だったせいもあるがショップの評価も見ずに安いというだけで注文してしまったのだ。
もちろんその時点では気づくはずもなく、翌日になって発送したというメールが届き、配達予定日が週末ということと自分の買い物ではないということもあって、そのまま放置しておいたところ、週末になっても物は届かない。しかし、予定日は予定日なので数日くらい遅れることもあり、これまた放置しておいたのだが、数日たっても音沙汰がない。
さすがに配送状況がどうなっているのかくらいは確認しておこうと調べたところ、物は国内からではなく中国から発送していたことので驚いた。
もちろん、発送元が海外ということも珍しくはないのだが、それにしては配送料が安かったな、などと呑気に思ったりしつつも、「ご不在のため持ち戻り」という表示だったので、ああ、誰もいない時に配達に来たのだなとこれまた呑気に考えていた。
が、不在ならば不在で、不在通知票がポストに入っているはずで、これまたやはり自分の買い物ではない、というところでそんなことなど気にもせずにいたが、翌日になって再度調べてみたところで驚くべき事実を発見した。
なんと、取扱郵便局が住んでいる住所の管轄の郵便局ではなく他県となっていたのだ。ひょっとしたら注文時に親戚の住所を送り先に指定してしまったのかもしれないと慌てて注文履歴を調べるが、間違ってはいない。そもそも親戚もそんな地域には住んでいない。
店側が送り先住所を間違えたのだろう、いやそれしか考えられないので、連絡を取ろうとしたところ、クリックした先はショップの評価のページだった。
どの評価も星が一つしかなく、詐欺とか品物が届かないといった言葉が羅列している。
ここでようやく、詐欺ショップに引っかかってしまったことに気がついた。
Amazonの規約ではマーケットプレイスの場合、保証をしてくれるのだが、まずはショップに連絡して対応を取らなければならない。ほぼ100%詐欺なので連絡しても音沙汰なしなのはわかりきっているが、連絡を取ったという履歴を残す必要があるので、ショップにメールを送る。もちろんこんなところで文句を書いても仕方ないので、当たり障りのない文章を書いて送信する。しばらくすると予想通り、メールアドレスが見つからないということでそのまま戻ってきた。
さて、続いてはAmazonの保証である。これまた文句を書いても仕方がないので、淡々と事実だけを書く。
数日後、保証が適用されたというAmazonからの通知が来て、今回の件は無事解決する。時間だけ損したのだが、良い勉強になった。
で、気になるのは「ご不在のため持ち戻り」となった品物の行方だ。
再び、配達状況を調べたところ、驚くことに、誰かが再配達の連絡をして、そして誰かがその品物を受け取っていたのである。
何が送られ、誰が受け取ったのだろう。

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