ダンジョン飯 4巻

4巻目にして目的である炎竜の存在する地下5階に到達する。
が、その前に前回登場した人物達のその後のエピソードが描かれ、そこで初めて、ダンジョンの外の世界の様子が明らかになる。さらにはダンジョンに秘められた秘密や、ダンジョンを中心とした街とそれ以外の世界との関係も少し明らかにされ、単なる、モンスターをいかにして調理して食べるかということを中心としたダンジョンの中における生態系の話だと思っていたら、それだけではなく、ダンジョンそのものいや、ダンジョンを含んだこの世界そのものに対しても理屈で持って構築していく気配さえ見え始めてくる。
そもそも、炎竜を倒して、食べられてしまった妹を復活させれば物語としては終わってしまうので、そこからさらに先を描くとすれば、ダンジョン内の生態系だけの話では済むはずもない。
さすがに今回は炎竜をいかにして倒すかという部分に焦点があてられている、というか他のモンスターの出番がないので、ダンジョン飯の部分は少ないのだが、現時点での戦力と武器でもっていかにして炎竜を倒すのかという部分を理詰めでもって展開させなおかつ、世の中は計画通りには行かないものだということを踏まえて、予想外のトラブルや事態を起こした上でなおかつ理詰めで倒すという展開は読んでいて楽しい。
もちろん倒したドラゴンは調理して食べる。
さて、目的を果たした主人公達は次の巻でどのような冒険をするのだろうか。

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