カメムシ

夜になると、家の通りを挟んだ反対側にある蛍光看板にカメムシがたかっている。
なので、窓を開けっ放しにしているとたまにカメムシが家に入り込んで来ることがある。
緑色をしたその姿に妻は、カナブンが入ってきたと少し嬉しそうに言うのだが、実際はカメムシで、捕まえて外に出してくれと僕に言う。
カメムシ程度ならば全然平気なのだが、しかし、カメムシは匂いがきつい。さすがに素手で捕まえると手に匂いが染み付いてしまうのでティッシュで捕まえようとするのだが、ティッシュ越しにカメムシを捕まえるのはけっこう大変だ。意外とカメムシはすばしっこく、さらに危険を察知すると飛んで逃げてしまう。
退治するのなら簡単だが、捕まえて逃がすとなるとなかなか厄介なのである。
最近知ったのだが、パクチーの匂いとカメムシの匂いの成分は同じだそうだ。
僕はパクチーは全然だいじょうぶなのだが、ではカメムシの匂いはどうかというと全然駄目である。
それを思うと、ひょっとしてパクチーが好きというのは、好きだと思いたいから好きであって、実際はあの匂いが全然駄目なのではないかと思ったりもするが、やはり虫という形態だから駄目なのだろう。と思いたい。
そんなふうに考えていると、世の中にはパクチーの代わりにカメムシを使って料理をする人がいるんじゃないかと思う。
早速調べてみると、いた。というかカメムシそのものが食材として売られていた。
匂いの成分が同じならば、さらに毒性がないのであればカメムシを食べるという文化もあって当然なのだが、とりあえず遠慮しておこう。

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