『ゴーストソング』スーザン・プライス

『ゴーストドラム』の続編である。
といっても直接の繋がりはない。いや時系列的には『ゴーストドラム』よりも前の時代の話だ。
時系列的に昔の話なのでこちらのほうを先に読んだほうがいいのかといえばそんなことはないのがこの話が二番目に書かれた理由だろうか。
もっとも作者が最初から三部作を想定して書き始めたのかどうなのかはわからない。
『ゴーストドラム』が女の魔法使いが女の子を弟子に取る話であるのに対して、今回は男の魔法使いが男の子を弟子に取る話だ。しかもこの魔法使いというのが前作で主人公に敵対した魔法使いなのだ。
そしてこの物語で彼は弟子を手に入れるのに失敗してしまう。弟子となる男の子の父親が自分の息子を手放してしまうことを拒否するのだ。前作では娘を手放すのは母親だったのに対して今回は父親が拒否をする。
様々な要素が前作と対になる構図をとっている。
今回の物語のかなめとなる人物が前作の悪であることから想像できるように、今回の物語は前作以上に悲劇に向かって一直線に突き進んでいく。
誰一人この物語のなかでは運命から逃れることができず、その運命から逃れようとするものには例外なく悲劇が待ち構えている。

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