『白の鳥と黒の鳥』いしいしんじ 角川文庫
『雨にもまけず粗茶一服(下)』松村栄子 ピュアフル文庫
『蓬莱洞の研究』田中啓文 講談社文庫
『黒娘アウトサイダー・フィメール』牧野 修 講談社文庫
『日暮らし(上中下)』宮部みゆき 講談社文庫
『バスジャック』三崎亜記 集英社文庫
『沼地のある森を抜けて』梨木香歩 新潮文庫
『猫泥棒と木曜日のキッチン』橋本 紡 新潮文庫
『レモン月夜の宇宙船』野田昌宏 創元SF文庫
『タイタス・クロウ変容行』ブライアン・ラムレイ 創元推理文庫
『高城高全集(4) 風の岬』高城 高 創元推理文庫
『金剛石のレンズ』フィッツ=ジェイムズ・オブライエン
『プロバビリティ・ムーン』ナンシー・クレス ハヤカワSF文庫
『太陽の中の太陽』カール・シュレイダー ハヤカワSF文庫
『回帰祭』小林めぐみ ハヤカワJA文庫
『エンジンサマー』ジョン・クロウリー 扶桑社ミステリ
『2005年のロケットボーイズ』五十嵐貴久 双葉文庫
『Jの神話』乾くるみ 文春文庫
『TAP』グレッグ・イーガン 河出書房新社
『アメリカン・ゴッズ(上下)』ニール・ゲイマン 角川書店
最近、思うように本を読むことができません。まあ読むには読んでいるのですが、どうもすらすらと読むことが出来ず、引っかかってばかり。歳をとって本格的に読書力が衰えてきたのかもしれないなあなどと不安にもなるのですが、積読本が増えてきていることに対しての焦りもあるのでしょう。
その割には山田桜丸の『二代目のバカにつける薬』なんかを買って読もうとしたりして、案の定、あまりのくだらなさに途中で挫折。
読書メータを使って、「読みたい本」として現在の積読本を登録してみたところ、うすうすと感じてはいたものの20冊近くの本が積読状態。もっともこれは、積読はもう止めようと改心した後からカウントした数なので改心する前はといえば、まあこれの数倍以上あるわけですが、改心する前のことはさておき20冊近くもあると現在の読書ペースから考えると一ヶ月はかかります。
ある日突然、あなたの寿命は後一ヶ月ですと宣告をうけたとしても何とかなりそうな数なので、そう考えればちょっと安心したりもするのですが、そう考えるから徐々に増えていくのであります。
で、来月もやっぱり気になる本はいつも通りの分量だったりもします。
『蓬莱洞の研究』が文庫化で『禍記』に続いて来月も田中啓文。
『黒娘アウトサイダー・フィメール』は新書版の時には見送りしてしまったので、今回は読まないといけないよなあ。
初期の頃の宮部みゆきはほとんど必ず読んでいたのだけれども、いつしかほとんど読まなくなってしまい、『日暮らし』を読む気になっているのもこれが『ぼんくら』の続編だからという理由しかない。今回も短編+長編という趣向で、あくまで半村良のフォーマットに忠実であろうとしているところが宮部みゆきらしいよなあ。
梨木香歩版『ソラリス』という人もいる『沼地のある森を抜けて』が文庫化。
東京創元社からは野田昌宏の『レモン月夜の宇宙船』が、未収録短編も追加されて登場。高千穂遥……もとい、竹川公訓のあとがきならぬ野田昌宏辞典も収録されるといいのだけれども。
早川書房からはナンシー・クレスの長編がようやく登場。それが『プロバビリティ・ムーン』ってことで「Sun」や「space」も続いて翻訳されるみたいだ。しかし出るのだったら<無眠人>シリーズだと思っていたのでちょっと意外。
カール・シュレイダーはまたまた知らない作家。作者のサイトの絵を見る限りではちょっと面白そう。
そして、小林めぐみがとうとう早川から出版。
とうとうといえばジョン・クロウリーの『エンジンサマー』が扶桑社ミステリから。うーん、いい時代になったものです。
コメント
ご無沙汰です。
『タイタス・クロウ変容行』を買う予定です。
あのダークな雰囲気が好きです。
>小林めぐみがとうとう早川から出版
初期の頃の作品が好きでした。
ハヤカワで初心に戻ってくれるとイイなぁ。
お久しぶりです。ブログも読書もすっかりご無沙汰でありますが,最近のラインナップは目を見張るものが多いですなあ。
『金剛石のレンズ』フィッツ=ジェイムズ・オブライエンなんて,こんなクラッシックをなぜ今頃に・・・。ナンシー・クレスも意外だねえ。おっしゃるように「無眠人」シリーズが番外短編を除いて紹介されていないのになあ。「エンジンサマー」・・・すごいなあ。
短編も,レムやカードも復刊してるし,裾野が広がっているのか,そうでもないのか。まあ,古書を探す層は存在しているので一定の需要は見込まれるのでしょうがねえ。そのせいか文庫でもやや高いですが。
ユキノさんも<タイタス・クロウ>シリーズを読まれるのですね、ちょっと意外でした(^^;
>>小林めぐみがとうとう早川から出版
>初期の頃の作品が好きでした。
私も初期の作品が好きでした。
今回のはどうでしょうかねえ。
おおぎょるたこさん、お久しぶりです。
見逃していた作品が復刊してくれるのはうれしいのですが、読む時間がなかなか取れないのが難点です。結局積読本が増加していくばかりで……
翻訳物は値段が高くなってしまうのは仕方ないですねえ。